コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

 チョウ

12件 の用語解説(腸の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ちょう〔チヤウ〕【腸】

消化管の主要部分の一。胃の幽門に続き、肛門(こうもん)に至る。小腸(十二指腸・空腸・回腸)と大腸(盲腸・結腸・直腸)。食物の消化および吸収を行う。腸管。

ちょう【腸】[漢字項目]

[音]チョウ(チャウ)(漢) [訓]はらわた わた
学習漢字]4年
胃から続き肛門に至る消化器官。「腸炎胃腸浣腸(かんちょう)小腸大腸脱腸断腸直腸盲腸羊腸
心。思い。「愁腸熱腸
[難読]海鼠腸(このわた)

はら‐わた【腸】

腹腔内の臓腑(ぞうふ)。大腸小腸などの総称。「酒がにしみる」「がよじれるほどおかしい」
動物の内臓。臓物(ぞうもつ)。「魚のを抜く」
ウリなどの内部で種を包んでいる、やわらかい綿のような部分。
こころ。性根。

わた【腸】

内臓。はらわた。「魚の―を抜く」

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

腸【ちょう】

胃に続く消化管。ヒトでは全長約9m,小腸大腸に分かれ,前者には,胃の幽門に続く十二指腸,それに続く約2.5mの空腸,大腸へ接続する約3.5mの回腸,後者には盲腸,結腸直腸が属する。
→関連項目潜伏期

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

 胃に続く消化管の部分で,小腸と大腸からなる.小腸は十二指腸,空腸,回腸からなる栄養素消化吸収の主たる場であり,大腸は盲腸,上行結腸横行結腸下行結腸S状結腸,直腸からなり,水分を吸収して糞を形成する.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ちょう【腸 intestine】

広義には消化器全体をいい,狭義には食道または胃以後の消化管の部分をいう。扁形動物などで盲端におわる消化腔を腸と呼ぶことがある。より体制の複雑な無脊椎動物では,腸は体内の腔所にあって,口と肛門で体外に交通する点で脊椎動物の腸に類似している。昆虫などでは腸は前腸,中腸,後腸に区分され,中腸腺やマルピーギ管(排出器)などの付属器官をもつなど複雑化している。脊椎動物の腸は,発生的に中腸と終腸にそれぞれ由来する小腸と大腸よりなり,両者の境界に盲腸が分岐する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ちょう【腸】

消化器官の一。胃の幽門に続き、腹腔内を屈曲して肛門に至る。小腸と大腸から成り、小腸は十二指腸・空腸・回腸に、大腸は盲腸・結腸・直腸に区分される。食物の消化・吸収・排泄を行う。腸管。

はらわた【腸】

大腸・小腸などの総称。また、臓腑ぞうふ。古くは、特に大腸をいう。 「美酒が-にしみ通る」 「杵屋の冴々さえざえした撥音ばちおとが…-に徹こたゆるやうに/社会百面相 魯庵
動物の内臓。臓腑。わた。 「魚の-をとり出す」
こころ。性根しようね。根性。精神。
ウリなどの内部の、種子とやわらかな果肉とが混じっている部分。
物の内部に詰め込まれているもの。 「 -の出た座布団」

わた【腸】

内臓。はらわた。 「魚の-」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ちょう

消化器」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ちょう

動物の消化管のうちでもっとも長い主要な部分で、通常は食道または胃に続いて始まり、体外への排出口に終わる。脊椎(せきつい)動物では、小腸と大腸に分かれ、その境界に盲腸が生じる。哺乳(ほにゅう)類と魚類では肛門(こうもん)に終わるが、その他の脊椎動物諸綱は総排出腔(こう)をもち、腸もここに開口する。哺乳類の小腸は十二指腸、空腸、回腸に、大腸は結腸と直腸とに分かれる。小腸内面には多数の絨毛(じゅうもう)突起があり、上皮細胞表面には刷子縁(さっしえん)とよばれる、規則的に密生して配列された微絨毛があって、吸収表面積を増大させている。また二糖分解酵素(スクラーゼ、マルターゼなど)やアルカリ性フォスファターゼなどの酵素もこの微絨毛上に局在する。小腸にはリーベルキューン腺(せん)があり、十二指腸にはそのほかにブルンナー腺があって腸液を分泌し、小腸上皮細胞には粘液を出す杯(はい)細胞や内分泌細胞もある。大腸の絨毛突起は小腸のものより高さが低く、上皮細胞には杯細胞が多く、粘液を出して糞便(ふんべん)の通りを容易にしている。大腸ではまた水分の吸収がおこる。
 無脊椎動物の腸の構造は食性などによってきわめて多様であるが、多くの場合、腸内隆起などによって吸収表面が増大していること、粘液を分泌して糞の通過を容易にしていること、水の吸収がおこることなど、脊椎動物と類似の機能が観察される。また腸はしばしば前・中・後腸に分かれ、盲嚢(もうのう)をもつこともある。軟体動物や節足動物の中腸には中腸腺が開口して消化酵素を分泌し、節足動物のうちクモ類、昆虫類などの中腸と後腸の境界部にはマルピーギ管が開口し、おもに排出器官としての機能を果たしている。[八杉貞雄]

ヒトにおける腸

消化管のうち、胃に続く部分から始まり、末端の肛門まで達する細長い管をいう。小腸と大腸とに区分する。小腸は約7メートル、大腸は約1.5メートルの長さである。小腸は、全長にわたって著しく屈曲しながら腹腔(ふくくう)中央部に収まり、大腸は、腹腔を額縁のように取り囲んで走ったのち、骨盤腔に入り、肛門に開く。小腸は、さらに十二指腸、空腸、回腸に区分される。食物の消化と吸収の主役となるのが小腸で、大腸では水分と電解質の吸収が行われる。小腸の内面の粘膜細胞には絨毛という小突起が多数出ており、小腸内面は全体にわたってビロード状を呈している。したがって、小腸内面の吸収面の総面積はきわめて広くなり、約200平方メートルに達する。胆汁、膵液(すいえき)は、それぞれ総胆管と膵管とを通り、十二指腸下行部の大十二指腸乳頭の開口部に注いでいる。腸液は十二指腸腺および腸腺から分泌される。胃の中で乳糜(にゅうび)状にされた食物は、これらの消化液によって消化分解され、吸収される。
 大腸は、盲腸、結腸、直腸、肛門管に区分される。大腸は、小腸よりは全体に太く、主として水分吸収が行われ、植物繊維なども消化される。盲腸は短いが、その盲端部には虫垂が付着している。回腸から盲腸に移る部分には回盲弁があり、大腸から小腸への内容物の逆流を防いでいる。盲腸から続く結腸は、上行、横行、下行結腸に区分され、額縁のように腹腔を取り巻く。下行結腸から小骨盤に向かうのがS状結腸、ついで直腸となる。直腸は肛門管を経て肛門となる。大腸の内面の粘膜には、小腸におけるような絨毛はなく、粘液細胞が多くなる。粘液細胞は、大腸内でしだいに固形化する内容物を円滑に輸送するのに役だっている。[嶋井和世]

腸管と腸間膜

身長の5倍ほどもある腸管が腹腔内に収納され、もつれないようにするために、腸間膜が腸管を固定している。しかし、腸管は、全長にわたって腸間膜をもっているわけではない。十二指腸では上部の一部を除いて腸間膜がなく、その部分の後面は腹腔後壁に固定され、前面は腹膜に覆われている。空腸と回腸は腸間膜を備えているが、この小腸間膜は、長さが15~25センチメートルの小腸間膜根によって後腹壁に固定されているため、空腸、回腸はかなりの移動性をもっても、腹腔内でもつれることはない。この腸間膜根は、扇子の要(かなめ)に相当し、腸間膜はその広げた部分にあたる。そして、広げた部分の縁に腸がついているわけである。結腸では上行結腸と下行結腸とが腸間膜をもたず、腹腔後壁に癒着し、前面だけが腹膜に覆われている。横行結腸は長い横行結腸間膜をもち、これによって後腹壁に固定されるが、移動は容易にできる。S状結腸にもS状結腸間膜があり、移動しやすくなっている。結腸の表面には外縦走筋層からなる結腸ヒモが3本あり、結腸の長軸に沿ってほぼ等間隔で走っている。この特徴によって、結腸と小腸との区別ができる。[嶋井和世]

血液循環系と神経支配

消化管の血液循環系は特殊であって、腸の静脈系は直接心臓に帰らず、門脈系をつくって肝臓に入る。つまり、門脈系は胃静脈、脾(ひ)静脈、上腸間膜静脈および下腸間膜静脈などが合流したもので、胃腸から吸収された栄養物質を肝臓に送り込み、グリコーゲンの貯蔵などを行うようになっている。腸への動脈は、腹大動脈から直接に分岐した腹腔動脈、上腸間膜動脈および下腸間膜動脈が分布している。腸の運動は、迷走神経と交感神経からなる自律神経によって支配されている。迷走神経は腸管の運動(蠕動(ぜんどう)運動)を促進させ、交感神経はこれを抑制する。小腸の蠕動運動は活発であるが、大腸では小腸に比較すると弱い。なお、大腸は小腸よりもはるかに短いが、小腸に比べて故障がおこりやすいのは、内容物がたまりやすいからと考えられる。[嶋井和世]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

腸の関連キーワード大井大畑大平大窪大町大和田大通大沢大富大通北

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

腸の関連情報