(読み)カン

デジタル大辞泉 「艦」の意味・読み・例文・類語

かん【艦】[漢字項目]

常用漢字] [音]カン(漢)
戦争に用いる船。「艦船艦隊旗艦軍艦乗艦戦艦敵艦潜水艦

かん【艦】

戦闘用の船。

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精選版 日本国語大辞典 「艦」の意味・読み・例文・類語

かん【艦】

  1. 〘 名詞 〙 戦争に用いる船。いくさぶね。軍艦。
    1. [初出の実例]「便宜に依りて艦(カン)を需(もと)めんには縡(こと)は軽便ならざるに似たれど」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初)
    2. [その他の文献]〔陸機‐弁亡論下〕

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普及版 字通 「艦」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 20画

[字音] カン
[字訓] いくさぶね

[字形] 形声
声符は監(かん)。〔玉〕に「版屋舟なり」とあり、舟の上に板屋を設けて矢を防ぐ軍船をいう。四方を板で囲んだ形が檻と似ており、その声義をとる。長江が南北の作戦区域に入った三国期ころからみえる字である。

[訓義]
1. 軍船、いくさぶね。
2. ふなだな。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕艦 不奈太奈(ふなだな)、舟屋(ふなや)〔名義抄〕艦 ヤカタ・フナヤ・フナヤカタ

[語系]
艦・檻heam、heapは声義の近い字。〔釈名、釈船〕に「上下重版を檻と曰ふ。四方に版を施して以て矢石を禦ぐ。其の牢檻の如きなり」とあって、もと檻の字を用いた。〔説文〕六上に「は檻なり」とみえる。函ham、heamも声義の近い字である。

[熟語]
艦戸・艦隊艦艇
[下接語]
火艦・舸艦・旗艦・巨艦・軍艦・軽艦・坐艦・舟艦・戎艦・乗艦・船艦・戦艦・大艦・闘艦母艦砲艦僚艦・列艦・楼艦

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