良書(読み)リョウショ(その他表記)best book

デジタル大辞泉 「良書」の意味・読み・例文・類語

りょう‐しょ〔リヤウ‐〕【良書】

読んでためになる書物

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精選版 日本国語大辞典 「良書」の意味・読み・例文・類語

りょう‐しょリャウ‥【良書】

  1. 〘 名詞 〙 よい書物。読んでためになる本。有益な本。
    1. [初出の実例]「読たる者は誰ありて 此書を褒めぬ者ぞなき 実に珍敷しき良書なり」(出典:新体詩抄(1882)社会学の原理に題す〈外山正一〉)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐劉洎伝〕

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図書館情報学用語辞典 第5版 「良書」の解説

良書

一般的,社会的に価値が高いとみなされた図書雑誌などの資料.適書とともに,資料の選択と提供に際しての判断に用いられる概念である.すなわち,適書が利用者の特性に適するかどうかを基準としているのに対し,良書は世間的な価値の高さを基準にしている.良書は,悪書に対する概念としても用いられ,善良,健全といった形容ができる資料を意味することもあった.また,教養主義的な思想もとでは,教養人の読むべき資料という意味合いもある.第二次大戦前の日本では,公共図書館における良書の提供が,国家統制の手段に組み込まれたために,押し付け的なイメージが残り,良書という概念に先入観をもたらす原因ともなっている.

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普及版 字通 「良書」の読み・字形・画数・意味

【良書】りよう(りやう)しよ

よい書。有益な書。〔墨子、非命上〕天下の良書は、盡(ことごと)く計數すべからず。

字通「良」の項目を見る

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