デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花桐豊松」の解説
花桐豊松(3代) はなぎり-とよまつ
寛保(かんぽう)3年生まれ。2代花桐豊松の門人。宝暦6年(1756)大坂で初舞台,若女方で人気をえる。寛政元年3代を襲名。京坂の舞台で名女方との評判をとり,世話女房役を得意とした。寛政8年2月29日死去。54歳。前名は初代花桐富松。俳名は四声。屋号は花屋。
花桐豊松(初代) はなぎり-とよまつ
花桐平八の門下。はじめ若衆方で名をあげ,享保(きょうほう)12年には大坂若衆方の筆頭にまでなったが,やがて若女方に転じ,19年岩井半四郎座で立者(たてもの)となる。天性容貌(ようぼう)にすぐれ,娘役と傾城(けいせい)役を得意とした。元文元年?死去。俳名は不知。