日本歴史地名大系 「若栗村」の解説
若栗村
わかぐりむら
- 富山県:黒部市
- 若栗村
黒部川左岸にあり、
若栗村
わかぐりむら
阿見村の南東にある。嘉暦四年(一三二九)四月五日の関東御教書(東寺百合文書)に「常陸国信太庄内若栗弘岡御安戸郷等年貢事」とあり、
室町初期に上杉氏の被官大越氏が館を築いて支配し、戦国期には小田氏に派遣された波多野山城が支配した。「御めやすの事」(湯原家文書)によれば、波多野氏時代の天文二三年(一五五四)阿見村との間に野論が起こり、土岐越前の調停で収まったが、天正七年(一五七九)再燃し、阿見が地頭土岐五郎を後ろ盾として押通そうとしたのを、若栗が江戸崎奉行衆に訴えて抑えたという。同一八年に蘆名氏領となり、文禄年間(一五九二―九六)蘆名氏へ指出を提出したと伝えられる(同文書)。
若栗村
わかくりむら
若栗村
わかぐりむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報