焼き菓子の一種で、楪津宇(ちゃつう)とも書く。小麦粉に卵、砂糖、挽茶(ひきちゃ)などを加えて練った皮で餡(あん)をくるみ、皮の表裏面に煎茶(せんちゃ)の葉を2、3枚つけて、平鍋(なべ)に押し付けるようにして表裏を焼き上げる。茶通の種皮をつくる際、砂糖に卵白を加え、純白のクリーム状になるまでかき混ぜ、さらに卵白を加えたところへ小麦粉を入れ、水を加減しながら種皮を適当な硬さに仕上げる。また小豆(あずき)餡にはごまを加えるので、焼きあがりは大方の焼き菓子と比べ、かなりこくのある風味であり、中国菓子のような趣(おもむき)も添える。楪子(ちゃつう)は高台付きの浅い木皿で、茶菓子を盛るのに用いられた。その食器に盛られた菓子の意が茶通であろう。
[沢 史生]
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...