江戸時代、荒れ地を開拓して新しく町村を設立することで、それに従事した者や設立当時からの住民を、草分町人、草分百姓という。草創とも書き、草切(くさきり)、芝切(しばきり)、根生(ねおい)とも称した。草分の町人や百姓は、町村内で高い家格をもち、町役人や村役人を世襲することが多く、草分の呼称は、多分に共同体秩序を維持するための権威づけとして行われた。村の草分百姓は、五軒(七軒)百姓とよばれ、日当りや水利の便のよい場所に屋敷地を構え、とくに大高持(おおたかもち)を草分地主といった。町役人のなかでも、草分名主は特権的地位を占めていた。たとえば、江戸の草分名主は、江戸開府以前から居住していた者か、徳川氏に従って三河、遠江(とおとうみ)から移住してきた者の子孫にあたる町名主で、年頭および江戸城大礼の際には登城が許されていた。
[馬場 章]
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新