荒城の月(読み)コウジョウノツキ

デジタル大辞泉 「荒城の月」の意味・読み・例文・類語

こうじょうのつき〔クワウジヤウのつき〕【荒城の月】

土井晩翠どいばんすい作詞滝廉太郎作曲歌曲。明治34年(1901)に発表歌詞仙台青葉城趾などから、曲は大分県竹田の岡城趾から想を得たといわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「荒城の月」の意味・読み・例文・類語

こうじょうのつきクヮウジャウ‥【荒城の月】

  1. 歌曲。土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲。明治三四年(一九〇一東京音楽学校編の「中学唱歌」に発表。詩は仙台の青葉城をうたい、曲は大分県竹田の岡城イメージを求めたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「荒城の月」の意味・わかりやすい解説

荒城の月
こうじょうのつき

唱歌の曲名土井晩翠(つちいばんすい)作詞、滝廉太郎(れんたろう)作曲。1901年(明治34)3月刊の『中学唱歌』(東京音楽学校発行)に初めて掲載された。「荒城」については、土井は仙台の青葉城ないし会津若松鶴ヶ城(つるがじょう)を想定したが、滝は少年期を過ごした大分県竹田の岡城や富山県の富山城にイメージを求めたという。短調のゆったりした曲調になっており、海外にまで知られた日本名曲の一つである。なお『中学唱歌』には、滝の作曲になる『箱根八里』(鳥居忱(まこと)作詞)も収められている。

[倉田喜弘]

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デジタル大辞泉プラス 「荒城の月」の解説

荒城の月〔曲名〕

日本の唱歌の題名。作詞:土井晩翠、作曲:滝廉太郎。発表年は1901年。東京音楽学校(現在の東京芸術大学)の依頼による作詞。曲は公募され、当時同校学生だった滝が入選した。2007年、文化庁日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選定された。

荒城の月〔菓子〕

大分県竹田市の名物菓子。砂糖、白豆、卵黄を原料とした黄身餡を砂糖、寒天、卵白を原料とした淡雪羹で包んだ生菓子。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「荒城の月」の解説

こうじょうのつき【荒城の月】

大分の麦焼酎。酒名は、大分出身の作曲家・滝廉太郎の作品にちなみ命名。原料は麦、麦麹。アルコール度数20%、25%。蔵元の「丹誠酒類」は明治期創業。清酒「丹誠」の醸造元。所在地は豊後大野市緒方町下自在。

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世界大百科事典(旧版)内の荒城の月の言及

【滝廉太郎】より

…小長久子編《滝廉太郎全曲集 作品と解説》(1969)は,歌曲および唱歌43曲とピアノ曲2曲を収録。彼の代表作《四季》(武島羽衣作詞《花》を含む),《箱根八里》(鳥井忱作詞),《荒城の月》(土井晩翠作詞,のちにピアノ伴奏部を山田耕筰が作曲),《メヌエット》(ピアノ曲)は,ドイツ留学前の2年間に集中的に作曲されている。唱歌は東くめ作詞によるものが多い。…

【土井晩翠】より

…在学中から雑誌《帝国文学》の編集委員となり,99年第1詩集《天地有情(てんちうじよう)》を世に問うて好評を博した。なかでも〈荒城の月〉(滝廉太郎作曲)が最も広く知られているが,《三国演義》に材をとった叙事詩〈星落秋風五丈原(ほしおつしゆうふうごじようげん)〉も名高い。第2詩集《暁鐘》(1901),1901年から04年の外遊の産物《東海遊子吟》(1906)などで東西文化の融合を歌い続けた。…

※「荒城の月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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