デジタル大辞泉
「葛桶」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くず‐おけ‥をけ【葛桶】
- 〘 名詞 〙
- ① 葛粉を作る際に用いる桶。
- ② 茶道で、一閑張(いっかんばり)の炭取り。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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葛桶 (かずらおけ)
能,狂言に用いる道具。〈かつらおけ〉ともいう。黒漆塗の円筒形の蓋付(ふたつき)桶で,高さは約50cm。金の蒔絵(まきえ)をほどこしたものが多い。能,狂言とも作中人物が腰掛けとして常用するが,狂言では酒樽,茶壺などの容器として,また蓋だけを大杯のかわりに用いる例が多い。なお,能《卒都婆小町(そとばこまち)》では丸木の卒都婆を,狂言《柿山伏》では柿の木,《瓜盗人》では案山子(かかし)の胴体を意味するなど特殊な使い方もある。
執筆者:羽田 昶
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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葛桶
かずらおけ
能および狂言の小道具。鬘桶とも書き,腰桶ともいう。直径 30cm,高さ 45cmほどの円筒形,黒漆塗りで印籠ぶた付きの桶。蒔絵のあるものもある。床几の代りの腰掛として使う。狂言ではこのほかに酒桶や茶壺に用いたり,ふたを酒盃にも使う。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の葛桶の言及
【葛桶】より
…能,狂言に用いる道具。〈かつらおけ〉ともいう。黒漆塗の円筒形の蓋付(ふたつき)桶で,高さは約50cm。金の蒔絵(まきえ)をほどこしたものが多い。能,狂言とも作中人物が腰掛けとして常用するが,狂言では酒樽,茶壺などの容器として,また蓋だけを大杯のかわりに用いる例が多い。なお,能《卒都婆小町(そとばこまち)》では丸木の卒都婆を,狂言《柿山伏》では柿の木,《瓜盗人》では案山子(かかし)の胴体を意味するなど特殊な使い方もある。…
※「葛桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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