蔵鋒(読み)ゾウホウ

精選版 日本国語大辞典 「蔵鋒」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ほうザウ‥【蔵鋒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書法の名。字を書くのに、その起筆に毛筆の穂先があらわれないようにすること。⇔露鋒(ろほう)
    1. [初出の実例]「直筆、側筆、蔵鋒(ザウホウ)露鋒〈略〉幾多の術語を記得して」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉書論の中毒)
    2. [その他の文献]〔書訣〕
  3. もっている才知をあらわさないこと。才能をかくしてあらわさないこと。〔大唐新語聰敏

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蔵鋒」の読み・字形・画数・意味

【蔵鋒】ぞう(ざう)ほう

筆鋒をあらわさずに書く。〔法書要録、三〕(唐・徐浩、論書)用筆の勢、特(た)だ鋒を須(もち)ふ。鋒(も)しせずんば、字に則ち(へい)り。

字通「蔵」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android