デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原延子」の解説
藤原延子(1) ふじわらの-えんし
藤原顕光(あきみつ)の次女。母は盛子内親王。敦明親王が皇太子にたてられる以前に妃となり,敦貞,敦昌両親王,栄子内親王を生む。堀河女御(にょうご)とよばれた。「後拾遺和歌集」などに,夫が皇位につけず后位への夢もきえたことをなげく歌がみえる。寛仁(かんにん)3年4月10日死去。名は「のぶこ」ともよむ。
藤原延子(2) ふじわらの-えんし
長和5年生まれ。藤原頼宗の娘。母は藤原伊周(これちか)の娘。脩子(しゅうし)内親王の養女。長久3年(1042)入内(じゅだい)し,同年女御となる。天皇の没後まもなく正子内親王を生んだ。従二位。麗景殿女御,高倉女御とよばれる。嘉保(かほう)2年6月9日死去。80歳。名は「のぶこ」ともよむ。