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藤田湘子 ふじた しょうし

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藤田湘子 ふじた-しょうし

1926-2005 昭和-平成時代の俳人。
大正15年1月11日生まれ。水原秋桜子に師事し,「馬酔木(あしび)」同人,のち編集長。昭和39年「鷹」創刊に参加し,43年から主宰。58年の立春から3年間,1日10句に挑戦し達成,話題となった。平成12年「神楽」で詩歌文学館賞。平成17年4月15日死去。79歳。神奈川県出身。工学院工専中退。本名は良久。句集に「春祭」「一個」,評論に「俳句全景」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

藤田湘子
ふじたしょうし
(1926―2005)

俳人。神奈川県生まれ。本名良久(よしひさ)。水原秋桜子(しゅうおうし)の流麗な自然詠に深く傾倒し、1943年(昭和18)『馬酔木(あしび)』に入会、49年に同人となる。『馬酔木』においてすでに俳人として自立していた石田波郷(はきょう)の影響も強く受け、57年波郷の後任として編集長となる。64年に『馬酔木』の新鋭俳人の活動の場として同人誌『鷹(たか)』を創刊し、代表となるが、秋桜子に受け入れられなかったため主要同人が去り、湘子自身は68年『馬酔木』を離脱、『鷹』の主宰として新たな活動を始めた。さまざまな手法の試みを許容し、現代俳句の可能性を追求する先鋭的な結社の先頭にたち、作風も馬酔木的抒情(じょじょう)から大胆な二物衝撃(ものとものとの思いがけない配合)へと変化した。積極的な評論活動とともに、「一日十句」を3年間発表し続けるなど、実践をもって後進の育成にあたった。句集に『途上』(1955)、『狩人(かりゅうど)』(1976)、『去来の花』(1986)、『前夜』(1993)、『神楽(かぐら)』(1999)など。評論集に『俳句全景』(1974)ほかがある。『神楽』により2000年(平成12)第15回詩歌文学館賞受賞。[鷹羽狩行]
 天山(てんざん)の夕空も見ず鷹老いぬ
『『俳句シリーズ 人と作品9』(1973・桜楓社) ▽『句集 去来の花』(1986・角川書店) ▽『句集 前夜』(1993・角川書店) ▽『狩人(かりうど)――藤田湘子句集』(1997・邑書林) ▽『神楽――藤田湘子句集』(1999・朝日新聞社) ▽『信濃山河抄――藤田湘子句集』(1999・ふらんす堂) ▽『句帖の余白』(2002・角川書店) ▽『入門 俳句の表現』(角川選書)』

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