藪原検校(読み)やぶはらけんぎょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藪原検校 やぶはらけんぎょう

講談,歌舞伎に登場する悪徒。
按摩(あんま)。名は杉の市。師匠の藪原検校を殺害し,2代を名のって悪事の数々をはたらく。人情噺(ばなし)としては2代古今亭志ん生,講談では初代蓁々斎(しんしんさい)桃葉が得意とし,明治33年3代河竹新七が「成田道初音(なりたみちはつねの)藪原」として歌舞伎化した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

やぶはらけんぎょう【藪原検校】

講談・歌舞伎作品中の盲人悪徒の名。おそらく何らかのモデルが実在したものと思われるが不明。初世蓁々(しんしん)斎桃葉が,2世古今亭志ん生の人情噺から講談化し,《やまと新聞》付録として1893年3~6月に4回にわけて《藪原検校》の題の下に出版。これにもとづき1900年1月,東京歌舞伎座で《成田道初音藪原(なりたみちはつねのやぶはら)》として3世河竹新七が脚色初演,主役の藪原検校と大工政五郎に5世尾上菊五郎が扮し好評だったが,作品としては筋が分裂し生煮えとの不評をこうむった。

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