蘿蔔(読み)スズシロ

精選版 日本国語大辞典 「蘿蔔」の意味・読み・例文・類語

すず‐しろ【蘿蔔・清白】

  1. 〘 名詞 〙だいこん(大根)」の異名。春の七草一つ。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「七種菜 薺(なつな) 蘩蔞(はこへ)(せり)(あをな) 御形(こきゃう) 須須之呂(ススシロ) 仏座(ほとけのざ)」(出典拾芥抄(13‐14C)下)

ら‐ふく【蘿蔔】

  1. 〘 名詞 〙 植物だいこん(大根)」の漢名。
    1. [初出の実例]「蘿蔔一坏」(出典:参天台五台山記(1072‐73)三)
    2. [その他の文献]〔王禎農書‐穀譜・蓏属・蘿蔔〕

ら‐ふ【蘿蔔】

  1. 〘 名詞 〙らふく(蘿蔔)易林本節用集(1597)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の蘿蔔の言及

【ダイコン(大根)】より

…古名を〈おおね〉といい,《和名抄》は〈葍〉〈蘿菔〉の字をあて,〈俗に大根の二字を用う〉としている。ほかに,〈蘿蔔(らふ)〉とも書き,せん切りにした意味の繊蘿蔔がなまって千六本ということばが生じたという。近世以前どんな味付けをして食べていたものか,ほとんど知る手がかりがない。…

※「蘿蔔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android