虫取菫(読み)むしとりすみれ

精選版 日本国語大辞典 「虫取菫」の意味・読み・例文・類語

むしとり‐すみれ【虫取菫】

〘名〙 タヌキモ科多年草北海道本州四国高山の湿った岩地に生える食虫植物。高さ約一〇センチメートル。葉は厚くてもろく長楕円形で根ぎわにロゼット状につく。葉面に粘液を分泌する腺毛が密にあり、小虫を捕える。夏、一~三本の花茎をのばし、先端スミレに似た淡紫色の花をつける。《季・夏》
河童(1927)〈芥川龍之介〉一〇「おや虫取り菫が咲いた」

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デジタル大辞泉 「虫取菫」の意味・読み・例文・類語

むしとり‐すみれ【虫取×菫】

タヌキモ科の多年生食虫植物。高山の湿地に生え、高さ5~15センチ。葉は根元から数枚出て長楕円形。葉の縁が内側に巻き込み、表面には粘液を分泌する腺毛が密にあり、虫を捕らえる。夏、花茎を伸ばし、紫色スミレに似た花を開く。 夏》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「虫取菫」の解説

虫取菫 (ムシトリスミレ)

学名Pinguicula vulgaris
植物。タヌキモ科の多年生食虫植物,高山植物,園芸植物

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