親生元素(読み)しんせいげんそ(その他表記)biophile element

最新 地学事典 「親生元素」の解説

しんせいげんそ
親生元素

biophile element

地球上の生物界に見いだされる生物構成元素生元素とも。生物が自らの体をつくりあげ,生命を維持するのに必要とする元素で,生体内には多量に存在する水,有機物,無機物などがある。有機物は蛋白質核酸炭水化物脂質・低分子有機物の五つに大別でき,無機物は骨などである。C・H・O・N・P・S・Cl・Iを主とし,これにB・Ca・Mg・K・Na・V・Mn・Cu・Mo・Feなども含まれる。化学進化と初期生物進化は主な化学組成が現在の海洋と似た海でなされたため,この環境に適応して,化学組成上,元素の役割上,共通な性格が確立されたと考えられ,生元素は海洋中に比較的多い元素が占めている。

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百科事典マイペディア 「親生元素」の意味・わかりやすい解説

親生元素【しんせいげんそ】

V.M.ゴルトシュミットによる元素の地球化学的分類において,生物圏に濃集しやすいとされる元素。C,H,O,N,S,P,Ca,Kなどのように生物体内に比較的多量に存在する元素のほか,Mg,B,Na,Mn,Zn,Feなどのように微量ではあっても生物体に必須(ひっす)の元素をも含める。→親気元素親石元素
→関連項目親鉄元素親銅元素

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「親生元素」の意味・わかりやすい解説

親生元素
しんせいげんそ
biophile element

地球表面で生物圏に集まったと考えられる元素(生物元素ということもある)。このうち炭素水素酸素窒素硫黄(いおう)、リン塩素などのように比較的多量に存在するものと、ホウ素カルシウムマグネシウム、カリウム、ナトリウム、バナジウム、マンガン、鉄、銅、ヨウ素など少量あるいは微量でも生物の生活に重要な機能を果たすものとがある。

[中原勝儼]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「親生元素」の意味・わかりやすい解説

親生元素
しんせいげんそ
biophile element

地球の生物圏に多く見出される元素。 V.ゴルトシュミットによる元素の性質に関する地球化学的分類 (1922) の一つ。炭素,水素,酸素,窒素,リン,硫黄,塩素,ヨウ素を主とし,ホウ素,カルシウム,マグネシウム,カリウム,ナトリウム,バナジウム,マンガン,銅などもこれに含まれる。

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化学辞典 第2版 「親生元素」の解説

親生元素
シンセイゲンソ
biophile element

地球上に生物が出現し,生物内で行われる生化学的過程(生物体の構成,濃縮,移動など)で主役を演じる元素の一群.C,H,O,N,P,S,Ca,K,Siがおもなもので,Mg,B,Mn,V,Cu,Feなどがこれに続く.

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岩石学辞典 「親生元素」の解説

親生元素

植物や動物に濃集する元素で,C, H, O, P, S, Cl, I, N, Ca, Mg, K, Na, V, Mn, Fe, Cuなどをいう[Goldschmidt : 1929, 1954].

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世界大百科事典(旧版)内の親生元素の言及

【元素】より

…この化学平衡関係による地球化学的配分によって,元素は親鉄元素,親銅元素,親石元素,親気元素に分類される(表5参照)。以上のほかに,生物圏に集まる親生元素がある。これには,C,H,O,N,S,Pのように量的に生物質の主体を占めるものと,微量ではあるが機能的に重要な生物活性に関与するものとがある。…

※「親生元素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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