ウォーターシュート(読み)うぉーたーしゅーと(英語表記)water chute

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウォーターシュート」の意味・わかりやすい解説

ウォーターシュート
うぉーたーしゅーと
water chute

急角度斜面を、レールに乗せた小船が滑走して、池の水面上に激しく滑り込むスリルを味わう娯楽施設。ローラーコースターroller coaster(日本ではジェットコースターその他さまざまな名でよばれているもの)の変型として考案されたといわれる。1895年、ニューヨーク郊外の遊園地コニー・アイランドに設けられたものが始まり。日本では1903年(明治36)の大阪での第5回内国博覧会が最初。その後、昭和初期に、東京の豊島(としま)園、奈良のあやめ池遊園地などに本格的なものがつくられて人気を集めたが、より強いスリルを求める傾向から、ローラーコースターの要素をあわせた、ウォーター・コースター(ウォーターライド)といったようなものが主流になっている。2005年(平成17)11月、日本で唯一稼動していた横浜・八景島シーパラダイスのものが営業を終了、ウォーターシュートは日本から姿を消した。

[可児秀夫]

『ジョン・F・キャソン著、大井浩二訳『コニー・アイランド――遊園地が語るアメリカ文化』(1987・開文社出版)』『細井正利著『遊園地・絶叫マシンパラダイス』(1995・フットワーク出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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