認可状(読み)ニンカジョウ(その他表記)exequatur

デジタル大辞泉 「認可状」の意味・読み・例文・類語

にんか‐じょう〔‐ジヤウ〕【認可状】

他国のある人を領事として受け入れることを認める国家文書

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精選版 日本国語大辞典 「認可状」の意味・読み・例文・類語

にんか‐じょう‥ジャウ【認可状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. にんかしょう(認可証)
    1. [初出の実例]「水道布設の認可状を与ふべし」(出典:水道条例(明治二三年)(1890)四条)
  3. 特に、他国の領事をうけ入れることを認める国家の文書。〔英和外交商業字彙(1900)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「認可状」の意味・わかりやすい解説

認可状
にんかじょう
exequatur

外国からある人物領事機関の長として受け入れる場合に、接受国がその任務遂行を承認して発行する承認状のこと。認可状によって、派遣国の領事に正式の資格を認め、自由にその任務を遂行することを許し、領事特権が認められることになる。領事機関の長を派遣する場合には、外交使節のようにアグレマンを求める必要はなく、長は、自分の資格を証明し、氏名、種類および階級、領事管轄区域、領事機関所在地を示した委任状を派遣国から与えられ、委任状は、外交経路を通じて接受国に送られ、これに対応して接受国が発行するのが認可状である。なお、一定の理由があって認可状が撤回されると、当該領事の任務は終了する。

[広部和也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「認可状」の意味・わかりやすい解説

認可状
にんかじょう
exequatur

領事を接受した国家が,その任務遂行の資格を認めるために与える文書。派遣国から領事に交付された委任状が接受国に受理され,接受国の元首 (あるいは外務大臣) から認可状が与えられたときに,領事の派遣,接受が完了し,職務が正式に開始される。日本では内閣が発給するが,天皇認証を必要とする。

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