語形変化(読み)ゴケイヘンカ

デジタル大辞泉 「語形変化」の意味・読み・例文・類語

ごけい‐へんか〔‐ヘンクワ〕【語形変化】

文法的機能変化や他の語との接続関係によって、語の形が変化すること。例えば、「赤い」に助詞「ば」が接続するとき「赤けれ」となる場合など。
時代経過とともに音韻変化によって語の音形が変化すること。

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精選版 日本国語大辞典 「語形変化」の意味・読み・例文・類語

ごけい‐へんか‥ヘンクヮ【語形変化】

  1. 〘 名詞 〙 語の外形が変化すること。
  2. (イ) 文法的機能の変異に応じて、また、他の語との結合関係によって、語尾変化音韻交替等をすること。〔中等日本文法教科書(1917)〕
  3. (ロ) 時の経過に伴って音韻性質や音韻連続の形式が移り変わること。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「語形変化」の意味・わかりやすい解説

語形変化
ごけいへんか

単語の音形が通時的に,すなわち時間の推移に伴って,部分的に変化すること。変化が累積した結果,もとの形とはまったく異なったものになることもある。物の名称の取替え (キネマ→活動写真→映画) や省略 (ベースアップベア) によるものは,普通,語形変化とは呼ばない。語形変化の原因は,規則的な音韻変化と,類推その他個々の単語ごとの特殊なものがある。なお,まったく異なる概念である語形替変も語形変化と呼ばれることがある。

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世界大百科事典(旧版)内の語形変化の言及

【格】より

…文の中で,名詞や代名詞(または名詞句)の表す事物と,別の名詞などの表す事物,あるいはその文の述語の表す動作や属性との間の関係は,言語によって異なる方法で表される。最も一般的な用法では,そうした関係が名詞や代名詞の語形変化という形で表される場合に〈格〉という用語が使われる。たとえば,ラテン語でpuellamは〈少女を〉といった意味で,その〈を〉に該当するのは‐(a)mのあたりであり,かつ,前の部分(語幹)との間の境界線があまり明確でない。…

※「語形変化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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