(読み)ギ

デジタル大辞泉 「誼」の意味・読み・例文・類語

ぎ【誼】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ギ(呉)(漢) [訓]よしみ
親しい関係。「旧誼交誼厚誼情誼友誼
(「」と通用言葉意味。「古誼
[補説]「諠譁けんか」の「けん」は別字
[名のり]こと・よし

ぎ【×誼】

よしみ。したしみ。「を通じる」

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精選版 日本国語大辞典 「誼」の意味・読み・例文・類語

ぎ【誼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人がよしとして認めていること。義。道義
    1. [初出の実例]「孝者天之経也。地之誼也。人之行也」(出典:古今著聞集(1254)八)
    2. [その他の文献]〔董仲舒‐賢良策一〕
  3. 親しい交際。よしみ。
    1. [初出の実例]「いづれも頼母しき風来坊で独身者、忽ち誼(ギ)を結んで、ピッタリ息の合ふ三重奏ができた」(出典:風流親日トリオ(1936)〈獅子文六〉一)

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普及版 字通 「誼」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

[字音]
[字訓] よしみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は宜(ぎ)。宜は神饌として且(そ)(俎)上に肉を多くおく形。神がそれを享け、神意にかなうことを宜という。〔説文〕三上に「人の宜しとするなり」とするが、義が、犠牲としての羊肉が神意にかなって「義(ただ)し」とされるように、宜も神意にかなう意であり、誼・議はいずれもその声義を承ける字である。のち人の友誼を誼という。

[訓義]
1. 心にかなう、よい、よしみ。
2. すじみち、すじみちにかなう。
3. 議と通じ、はかる。

[古辞書の訓]
名義抄〕誼 ハカル・ワスル・ヨシ・タバカル・アラカフ 〔字鏡集〕誼 ヨシ・エラブ・ハカル・タバカル・アラカフ・ワスル・コトハル

[熟語]

[下接語]
応誼・懐誼・奸誼・教誼・古誼・行誼・失誼・守誼・処誼・信誼・絶誼・忠誼・通誼・秉誼・明誼・礼誼

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