(読み)ユ

デジタル大辞泉 「諭」の意味・読み・例文・類語

ゆ【諭】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]さとす
相手のわからないところや疑問をといて教える。さとす。「諭告諭旨教諭訓諭告諭説諭勅諭
[名のり]さと・さとし・つぐ

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精選版 日本国語大辞典 「諭」の意味・読み・例文・類語

さとし【諭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さとす(諭)」の連用形名詞化 )
  2. さとすこと。言い聞かせて、悟らせること。説諭。
  3. 神仏お告げ神託前兆
    1. [初出の実例]「たたん月にしぬべしといふさとしもしたれば、この月にやともおもふ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

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普及版 字通 「諭」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

(旧字)
16画

[字音]
[字訓] さとす・いさめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は兪(ゆ)。兪は、大きな把手(とつて)のある手術刀(余)で膿漿(のうしよう)を刺して盤(舟)に移し、治癒する意。病を癒すように、人をことばで戒めることをという。〔説文〕三上に「ぐるなり」とするが、告げ戒めて諭戒することをいう。〔周礼、秋官、士〕に「四方の獄を掌り、罪刑を國にす」とあり、獄訟・罪刑のことを掌る。天子の諭告を諭旨という。

[訓義]
1. さとす、つげさとす、いさめる。
2. たとえいさめる、あきらかにする、みちびく。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 宇太加比(うたがひ)〔名義抄 コシラフ・ヲシフ・タトヒ・イツハル・サトル・タトフ・ホム・サトス・ツグ・カツ・ソシル・アザムク・アキラム

[語系]
・喩jioは同声。〔広雅、釈言〕に「曉(さと)すなり」とあり、喩(たと)えを以て彼此相通ずることを理解させることをいう。みな兪の声義を承ける。

[熟語]
諭意・諭教諭暁・諭告・諭旨諭咨・諭説・諭達・諭単諭勅諭令
[下接語]
慰諭・陰諭・嘔諭・誨諭・諫諭・教諭・暁諭・訓諭・告諭・懇諭・旨諭・招諭詔諭・上諭・申諭・聖諭・説諭・宣諭・勅諭・伝諭・博諭・比諭・譬諭・撫諭・風諭・諷諭・榜諭・妙諭・面諭

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