負ぶう(読み)オブウ

デジタル大辞泉 「負ぶう」の意味・読み・例文・類語

おぶ・う〔おぶふ〕【負ぶう】

[動ワ五(ハ四)]《「お(負)う」の音変化》
背負う。おんぶする。「子供を―・って買い物に行く」
仕事責任などを引き受ける。
「長さんもいい男だが、よく―・ひなさるね」〈伎・八幡祭小望月賑
[可能]おぶえる
[類語]背負う担ぐ担う負う背負しょ引っ担ぐ担ぎ上げる負んぶ肩車

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精選版 日本国語大辞典 「負ぶう」の意味・読み・例文・類語

おぶ・うおぶふ【負】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 東日本を中心に分布していた人を負う動作を意味する動詞「おぶ」から派生したため、この語も主に東日本に分布したものか )
  2. 背中に物をのせる。背負う。おう。しょう。多く子供を背負う場合に用いられる。
    1. [初出の実例]「くたびれたらおぶってやろふ」(出典:洒落本・南江駅話(1770))
  3. 多くの仕事、責任などを引き受ける。他人の仕事、負担などを引き受ける。多く好ましくない物事を引き受ける場合に用いられる。
    1. [初出の実例]「おぶって置いて、しんにするとは、上げ下げじゃア大きな出入だ」(出典:洒落本・多佳余宇辞(1780))

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