背負う(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「背負う」の意味・読み・例文・類語

しょ・う〔しよふ〕【▽背▽負う】

[動ワ五(ハ四)]《「せおう」の音変化》
1 背中に担ぐ。せおう。「荷物を―・って歩く」
2 厄介なこと、迷惑なことなどを引き受ける。「重大な責任を―・わされた」
3 (「しょってる」の形で用いて)思い上がる。うぬぼれる。「ハンサムだと思うなんて、―・ってるね」
[可能]しょえる
[類語](1)担ぐ・担う・負う・負ぶう・背負う・引っ担ぐ・担ぎ上げる・負んぶ・肩車/(3)自慢・誇る・うぬぼれる・おのぼれる・思い上がる・誇らしい・胸を張る・肩身が広い・鼻が高い・鼻高高・勝ち誇る・驕る・威張る・威張り散らす・付け上がる・高ぶる・反り返る・振り回す・鼻にかける・増長・慢心・自画自賛・誇示・驕おごり・誇り・驕傲きょうごう・矜持・倨傲きょごう・自負・自負心・自賛・自嘆・自任・自得・天狗・うぬぼれ・プライド・高慢・自尊・自尊心・気位きぐらい・得意・思い上がり・唯我独尊・手前味噌・我褒め・身褒め・のぼせる・のぼせ上がる

せ‐お・う〔‐おふ〕【背負う】

[動ワ五(ハ四)]
1 背中にのせる。しょう。「リュックサックを―・う」「子供を―・う」
2 負担になることや重い責任のあることを引き受ける。しょう。「やっかいな問題を―・わされる」「一家の生活を―・って立つ」
3 あるものが背後になるようなところに位置する。背にする。
「山を―・っている、藁屋根の茶店」〈芥川・トロッコ〉
→負おう[用法]
[類語]負ぶう・担ぐ・担う・負う・背負しょう・引っ担ぐ・担ぎ上げる・負んぶ・肩車

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精選版 日本国語大辞典 「背負う」の意味・読み・例文・類語

せ‐お・う‥おふ【背負】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. ① 背中にのせる。背中に負う。しょう。
    1. [初出の実例]「粮料せをうて奥州へ落ちまどひし小冠者が事か」(出典:平家物語(13C前)一一)
    2. 「かみこ壱つ、合羽やうの物、硯、筆、かみ、薬等、昼笥(ひるげ)なんど物に包て、後に背負たれば」(出典:俳諧・笈の小文(1690‐91頃))
  3. ② 不利な条件の物事を引き受ける。責任などをひっかぶる。不本意なことがらを受け入れる。しょう。
    1. [初出の実例]「自の罪は各々せをいておはしますべき也」(出典:却癈忘記(1235)上)
    2. 「新富座の債務を背負って窮境のどん底に落ちてゐた」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座と築地の憶出)
  4. ③ あるものが背後になるような位置に場所を占める。
    1. [初出の実例]「畑の中に点々と碁布した民家は、きまったやうに森を背負って西北の風を防いで居る」(出典:写生紀行(1922)〈寺田寅彦〉)

しょ・うしょふ【背負】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 「せおう」の変化した語 )
  2. ① 人が物を背にのせてささえ持つ。
    1. [初出の実例]「阿仏房にひつをしをわせ夜中に度々御わたりありし事」(出典:日蓮遺文‐千日尼御前御返事(1278))
    2. 「唐桟の小風呂敷を背負(ショッ)てかたへかけた手拭」(出典:洒落本・船頭深話(1802)一)
  3. ② 困難な物事、重大な責任、迷惑な仕事などを引き受ける。負担する。しょいこむ。
    1. [初出の実例]「おちゃぴいとおてんばをネ、一人で背負(ショッ)てをります」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
  4. ③ ( 「しょっている」「しょってる」の形で自動詞的に用い ) 自分を実際以上にすぐれていると思い上がる。うぬぼれる。〔アルス新語辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「男前だと思って、本当にしょってゐるわ」(出典:競馬(1946)〈織田作之助〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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