担う(読み)ニナウ

デジタル大辞泉 「担う」の意味・読み・例文・類語

にな・う〔になふ〕【担う/荷う】

[動ワ五(ハ四)]
物を肩に支え持って運ぶ。かつぐ。「十字架を―・う」
ある物事を支え、推し進める。また、自分責任として身に引き受ける。負担する。「責任の一端を―・う」「地球未来を―・う」「衆望を―・う」
[可能]になえる
[類語]担ぐ負う負ぶう背負う背負しょ引っ担ぐ担ぎ上げる負んぶ肩車

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「担う」の意味・読み・例文・類語

に‐な・う‥なふ【担・荷】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 「なう」は接尾語 )
  2. 物を肩にかけて運ぶ。天秤(てんびん)棒などを用いる場合にもいう。かつぐ。かたげる。
    1. [初出の実例]「常の恋いまだ止まぬに都より馬に恋ひ来ば爾奈比(ニナヒ)あへむかも」(出典万葉集(8C後)一八・四〇八三)
  3. 自分の責任として引き受ける。負担する。身に負う。
    1. [初出の実例]「人の後(つき)を為す者は能く先軌(おやのあと)負荷(ニナヒ)」(出典:日本書紀(720)欽明二年七月(寛文版訓))
  4. ある評価や意味を与えられる。負わされる。
    1. [初出の実例]「近藤は〈略〉『城』同人の中では第一の絵画通と云ふ評判を荷(ニナ)ってゐた」(出典:路上(1919)〈芥川龍之介一二)

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