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赤道ギニア せきどうギニアEquatorial Guinea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤道ギニア
せきどうギニア
Equatorial Guinea

正式名称 赤道ギニア共和国 República de Guinea Ecuatorial。
面積 2万8051km2
人口 77万8000(2014推計)。
首都 ビオコ島マラボ

アフリカ西部の国。大西洋ギニア湾に臨むリオムニ(大陸部分)とその北西沖約 150kmのビオコ島(旧称フェルナンドポー島),およびその南西約 650kmのアンノボン島の島嶼部分からなる。北はカメルーン,東と南はガボンに国境を接し,内陸に向かってしだいに標高が高くなる。高温多湿で年平均気温 26℃。年降水量 2400mm。海岸地方は熱帯雨林に覆われ,各種大型動物も豊富。住民は,ビオコ島ではブビ族,19世紀にイギリスに解放されたアフリカ人奴隷の子孫,ヨーロッパ人との混血,ナイジェリアから農業労働者として渡来したイボ族など。リオムニはファン族が約 80%を占める。ビオコ島のほうが,一般にリオムニより経済的文化的水準が高く,リオムニからの移住者も多い。宗教は住民の 80%がカトリック教徒,4%がイスラム教徒。公用語はスペイン語フランス語。1472年頃ポルトガル人のフェルナンド・ポーが今日のビオコ島に到達,1778年ポルトガルはビオコ島,アンノボン島,リオムニをスペインに譲渡,1827年イギリスがビオコ島を租借し,今日のマラボに奴隷貿易監視の海軍基地を建設したが,1843年に撤退。1844年からスペインはビオコ島を農業植民地として開発,1850年代からはリオムニの開発に着手,植民地政庁は今日のマラボに置かれた。1959年スペイン領ギニア,1963年自治権拡大に伴い赤道ギニアと改称してスペインの自治州となり,1968年独立。ビオコ島を主とするカカオ,リオムニの木材,北部を主とするコーヒーが主要輸出品だったが,1990年代に石油資源が開発され,今日では石油や天然ガスが輸出額の大部分を占める。

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デジタル大辞泉の解説

せきどう‐ギニア〔セキダウ‐〕【赤道ギニア】

アフリカ中西部の共和国。ギニア湾にあるビオコ島に首都マラボがある。コーヒー・カカオを産出。1968年にスペイン領から独立。人口65万(2010)。

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百科事典マイペディアの解説

赤道ギニア【せきどうギニア】

◎正式名称−赤道ギニア共和国Republic of Equatorial Guinea。◎面積−2万8051km2。◎人口−70万人(2010)。◎首都−マラボMalabo(16万人,2005)。

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世界大百科事典 第2版の解説

せきどうギニア【赤道ギニア Guinea Ecuatorial】

正式名称=赤道ギニア共和国República de Guinea Ecuatorial面積=2万8051km2人口(1996)=40万人首都=マラボMalabo(日本との時差=-8時間)主要言語=スペイン語,ファン語,ブビ語通貨=CFA(中部アフリカ金融協力体)フランFranc de la Coopération Financière en Afrique Centraleアフリカ大陸中西部,ギニア湾に面したムビニMbini(旧,リオ・ムニRío Muni)とギニア湾上のビオコBioko島(旧,フェルナンド・ポーFernando Póo島)などの島からなる共和国。

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大辞林 第三版の解説

せきどうギニア【赤道ギニア】

〔Equatorial Guinea〕 アフリカ西部、ギニア湾に臨む大陸部のリオムニとビオコ島から成る共和国。1968年スペイン領から独立。カカオ・コーヒーを産する。住民は黒人。カトリック教徒が多い。首都マラボはビオコ島にある。面積2万8千平方キロメートル。人口50万( 2005)。正称、赤道ギニア共和国。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤道ギニア
せきどうぎにあ
Guinea Ecuatorial

アフリカ中西部、ギニア湾上に浮かぶビオコ島(旧フェルナンド・ポー島)など数島と、カメルーンとガボンに挟まれた大陸部ムビニ(旧リオムニ)からなる国。正称は赤道ギニア共和国Repblica Guinea de Ecuatorial。面積2万8051平方キロメートル、人口46万(2000推計)。首都はビオコ島のマラボ。[端 信行]

自然

ビオコ島は面積2017平方キロメートル、北東約50キロメートルにあるアフリカ大陸のカメルーン山に連なる火山島であり、北部には最高峰マラボ(旧サンタ・イサベル)火山(3008メートル)がそびえる。この地形的特色から、島の自然には高度による差異がみられ、標高700メートルまでは年平均気温25℃、年降水量1300から2000ミリメートルという高温湿潤地帯があり、この地帯は火山灰土壌と相まって、コーヒー、カカオの栽培地帯となっている。高度700から1500メートルの地帯では、年降水量が2500から4000ミリメートルに達し、熱帯多雨林地帯となっている。さらに1500から2200メートルの地帯では多雨林はやや後退し、その上部の森林限界へつながる。大陸部のムビニは一般に低平で、気候は年じゅう高温多雨、海岸より内陸まで厚い熱帯雨林に覆われている。雨期は8か月以上にわたり、海岸部での年降水量は4000ミリメートルに達する。[端 信行]

歴史・政治

フェルナンド・ポー島は1472年ポルトガル人フェルナンド・ポーによって発見され、またリオムニも15世紀後半にポルトガル人によって発見され、ともにポルトガル領となった。1778年、ポルトガルは今日のブラジルの領有権と引き替えに、フェルナンド・ポー島とアンノボン島(現パガル島)およびリオムニをスペインに割譲した。のち一時期フェルナンド・ポー島はイギリスに占領された(1827~47)が、その後はスペインの支配が続いた。スペインがこれらの地域の本格的な開発に乗り出したのは、1904年に3地域(フェルナンド・ポー島、アンノボン島、リオムニ)を統合してスペイン領西アフリカとして以後のことである。とくに気象条件の悪いリオムニの開発は、第二次世界大戦後にようやく始められた。59年にはスペイン領赤道ギニアとして海外州となり、63年には自治権拡大に伴って赤道ギニアとなった。
 1968年10月、リオムニとフェルナンド・ポーとの2州からなる連邦国家として正式に独立し、初代大統領にはマシアス・ヌゲマが就任した。同大統領は72年自ら終身大統領になるなど独裁的権力を強め、反対派を徹底的に弾圧し、通貨や地名を全面的に改称した。こうした同大統領下での恐怖政治は経済をも破綻(はたん)させ、78年だけでも10万人が国外へ亡命するなど、大混乱に陥った。こうした事情から、78年8月、大統領の甥(おい)にあたるオビアン・ヌゲマ・ムバソゴ中佐がクーデターに成功し、マシアス・ヌゲマは処刑され、ムバソゴが大統領に就任した。82年8月、国民投票によって新憲法が成立し、83年8月、独立以来初の国民議会選挙を実施した。ムバソゴは89年6月初の大統領選挙で当選したが、この間何度もクーデター未遂事件が起こるなど、政権の不安定さは消えていない。1996年の大統領選挙でもムバソゴは再選された。[端 信行]

産業

この国の産業の中心は材木とカカオおよびコーヒーのプランテーション農業で、同国の輸出額の90%はこれらの品目で占められている。独立前のカカオの生産高は世界で8~9位を占めるほどであったが、独立後とくにマシアス・ヌゲマ大統領の独裁時代には、スペイン人の引き揚げや亡命、そして多数のナイジェリア人労働者の帰国などによって、多くのカカオ農園が閉鎖を余儀なくされ、その生産量は急激に低下し、同国の経済も破綻をきたすことになった。ムビニでは木材、やし油などが中心である。歴史的にビオコ島が政治、経済の中心であったため、面積的(全土の93%)にも人口的(全人口の81%)にも優位にあるムビニの遅れが国家的課題となっている。[端 信行]

社会・文化

住民は、ビオコ島ではブビ人、ムビニではファン人が中心であるが、歴史を反映してビオコ島ではポルトガル人やスペイン人との混血、各地からの奴隷やキューバからの流刑者の子孫なども多く、一般的には彼らが政治、経済を支配してきた。
 公用語はスペイン語で、住民の80%はカトリック教徒とされているが、大陸のムビニでは伝統的宗教も一般的である。とくにムビニのファン人はガボンの主要グループでもあり、大陸本土の民族性を強くもつのに対して、ビオコ島のブビ人にはそうした伝統文化の独自性は弱まっている。交通の発達も十分ではなく、首都マラボとムビニのバータは船で結ばれている。航空路も不定期である。[端 信行]

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