越生町(読み)おごせまち

日本歴史地名大系 「越生町」の解説

越生町
おごせまち

面積:四〇・四四平方キロ

入間郡の北西部、秩父山地の東麓に位置し、東は比企郡鳩山はとやま町、南東から南は毛呂山もろやま町、西は飯能市、北は比企郡都幾川ときがわ村に接する。入間川支流越辺おつぺ川の谷口集落として発展した町で、中心部は同川の河岸段丘上にある。当地は古くから仏教文化が栄え、如意ねおい観音寺如意輪観音像、堂山最勝どうやまさいしよう寺の釈迦如来像、越生法恩ほうおん寺の大日如来像など平安期の仏像が残る。中世は越生郷の中心地で、同郷を領した越生氏の本貫地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「越生町」の意味・わかりやすい解説

越生〔町〕
おごせ

埼玉県中部,関東山地東麓にある町。 1889年町制。 1955年梅園 (うめぞの) 村と合体。中心地区の越生は越辺 (おっぺ) 川の谷口集落で,鎌倉時代からすでに市が開かれた。明治・大正期には絹の産地であったが,現在は製材建具の工場が多い。越辺川上流にはウメの名所越生梅林 (別名新月ヶ瀬) や黒山三滝があり,付近一帯は黒山県立自然公園に属する。法恩寺は源頼朝の再建と伝えられる古くからの名刹で鎌倉末期の作といわれる高野 (こうや) 明神像・円生 (にう) 明神像があり重要文化財。 JR八高線,東武鉄道越生線が通る。面積 40.39km2。人口 1万1029(2020)。

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