転がり込む(読み)コロガリコム

デジタル大辞泉 「転がり込む」の意味・読み・例文・類語

ころがり‐こ・む【転がり込む】

[動マ五(四)]
転がるようにして入り込む。「ボールが庭に―・む」
慌てふためいて入り込む。「事故を知らせに警察に―・む」
予期していなかったものが、急に手に入る。「遺産が―・む」
他人の家に入り世話になる。「無一物伯父の家に―・む」
[類語]駆け込む飛び込む滑り込む突っ込む躍り込む逃げ込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転がり込む」の意味・読み・例文・類語

ころがり‐こ・む【転込】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. ころがってはいってくる。ころがりながらはいりこむ。また、倒れてはいってくる。ころげこむ。
    1. [初出の実例]「敲(たた)き返された弾丸は三度に一度必ず臥龍窟邸内へころがり込む」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八)
  3. あわてふためいてはいりこむ。ころげこむ。
    1. [初出の実例]「息が喘ぎ、肢は空しく空転して、あせるほどもつれた。蕗は部屋へ転がりこんだ」(出典:湯葉(1960)〈芝木好子〉)
  4. 生活に困ったりして、他の家にはいり世話になる。他人の厄介になるためにはいりこむ。ころげこむ。
    1. [初出の実例]「私は単衣(ひとへ)物一枚で貴方の所へ転がり込んで」(出典:落語お若伊之助(1897)〈三代目春風亭柳枝〉)
  5. 予期していなかった物事、特に大金などが急に手にはいる。思いがけなく手にはいる。ころげこむ。
    1. [初出の実例]「大黒屋ってものの話が急にそこへころがりこんで来た」(出典:ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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