改訂新版 世界大百科事典 「農業総合研究所」の意味・わかりやすい解説
農業総合研究所 (のうぎょうそうごうけんきゅうじょ)
農業経済上の諸問題を総合的に調査研究を行うことを目的として1946年に設立された農林水産省付属の国立の研究機関。国民経済における農業の地位および発展の過程を究明し,農業経済の内部構造の分析を行い,あわせて国内農業との関連において海外農業の研究を実施するかたわら,農林水産省の経済関係分野の職員養成のための研修業務も行っている。従来は東京都北区にある本所のほか,北海道,東北,九州に支所があったが,83年の機構改革で統合され本所のみとなった。組織は所長のもとに企画連絡室,総務部,総合研究官,経済政策部,農業構造部,海外部,資料部がある。定期刊行物《農業総合研究》のほか多数の研究成果を公表している。
執筆者:今村 奈良臣
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報