返報(読み)ヘンポウ

デジタル大辞泉 「返報」の意味・読み・例文・類語

へん‐ぽう【返報】

[名](スル)
人がしてくれたことに対してむくいること。また、むくいるための行為金品返礼。「受けた親切に返報する」
恨みに対して仕返しをすること。また、その仕返し。「侮辱に対して返報する」
返事の知らせ。返信
[類語]仕返し報復復讐しっぺ返しお礼参り敵討ち仇討ち雪辱意趣返しリベンジアベンジ遣り返す一矢を報いる恩を仇で返す飼い犬に手を噛まれる酒盛って尻切られる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「返報」の意味・読み・例文・類語

へん‐ぽう【返報・返奉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の行為に対しておかえしをすること。また、そのおかえし。むくい。返礼。報酬
    1. [初出の実例]「返報とおぼしくて〈略〉笛竹をひとよおくらせ給ふ」(出典:平家物語(13C前)四)
  3. 怨みに対してむくいること。また、そのむくい。しかえし。報復。復讐(ふくしゅう)
    1. [初出の実例]「鎗を夫へ投付たは、某への返報か」(出典:虎寛本狂言・文山立(室町末‐近世初))
  4. ( 返奉 ) 返事。返答。こたえ。また、返信。
    1. [初出の実例]「仰云、書案文可留局、又仰云、猶可奉尊号由、可作返報」(出典:兵範記‐仁安三年(1168)七月一一日)

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