竹篦返し(読み)シッペガエシ

デジタル大辞泉 「竹篦返し」の意味・読み・例文・類語

しっぺ‐がえし〔‐がへし〕【×篦返し】

しっぺいがえし」の音変化。「甘くみると手痛い竹箆返しを食う」
[類語]仕返し報復返報復讐お礼参り敵討ち仇討ち雪辱意趣返しリベンジアベンジ遣り返す一矢を報いる恩を仇で返す飼い犬に手を噛まれる酒盛って尻切られる

しっぺい‐がえし〔‐がへし〕【×篦返し】

[名](スル)竹篦で打たれたのを、打ち返す意から》すぐに仕返しをすること。しっぺがえし。「竹箆返しを食う」

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精選版 日本国語大辞典 「竹篦返し」の意味・読み・例文・類語

しっぺい‐がえし‥がへし【竹篦返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 竹篦で打たれたのを打ちかえす意から ) すぐにしかえしをすること。また、ある仕打をうけて、同じ程度、方法でしかえしをすること。しっぺがえし。
    1. [初出の実例]「しっぺい返しに打こまれて唯ぐつぐつと」(出典:談義本・風流狐夜咄(1767)二)
  3. たけがえし(竹返)

しっぺ‐がえし‥がへし【竹篦返】

  1. 〘 名詞 〙しっぺいがえし(竹篦返)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「敵手(あひて)にならん、本事(てなみ)を見よ、と韜竹復(シッヘカヘ)しの㔟ひ猛く」(出典読本南総里見八犬伝(1814‐42)九)

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世界大百科事典(旧版)内の竹篦返しの言及

【竹篦】より

…簡単な賭事(かけごと)をして勝者が敗者に対して行ったり,交互に手をさし出して打たせ,手を引いて空を打たせて興ずるなどの遊び方がある。この遊びから出たことわざが〈しっぺい返し〉で,仕返しをすること,すぐにそれを行うことをいう。なお,日本中に分布する昔話の《猿神退治(さるがみたいじ)》は,人身御供(ひとみごくう)を要求する神を旅人が退治するという話であるが,東日本では〈しっぺい太郎〉という名の犬が登場して,重要な役割を果たすことが多い。…

※「竹篦返し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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