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逆起電力 ぎゃくきでんりょくcounter electromotive force

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

逆起電力
ぎゃくきでんりょく
counter electromotive force

(1) 電気分解の際に陰陽両極に電解析出した物質は再び溶液中に溶けこもうとして電池を形成するが,その起電力は電解のために外部から加える電圧と逆向きの方向となる。また,陰陽両イオンはそれぞれ陽極および陰極の方向に移動するため,電解溶液内での陰陽両イオンの濃度分布が不均一となり,この結果一種の濃淡電池が生じる。この濃淡電池の起電力の方向もまた電解電圧と逆向きの方向を示す。以上のような原因で電解の際に電解電圧と逆向きの方向に生じる起電力を逆起電力という。電解を進めるためには逆起電力にうちかつだけの電解電圧を加えなければならない。
(2) 電気回路中のインピーダンスの両端には回路を流れている電流と逆向きに電圧が現れていると考えられ,これを逆起電力という。電源の起電力と釣合っているとみなされている。
(3) 電源の起電力の変化に伴って電磁誘導によって変化を妨げる向きに回路内に生じる起電力。電動機の電動子コイルや変圧器の一次コイルに生じる。

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デジタル大辞泉の解説

ぎゃく‐きでんりょく【逆起電力】

回路の電流の変化に伴い、この変化を打ち消す向きに生じる起電力
電気分解で、電極反応によって生じた物質が電極に付着し、本来の電極反応を妨げる向きに生じる起電力

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大辞林 第三版の解説

ぎゃくきでんりょく【逆起電力】

回路の電流の変化によって生じる、電流と逆向きの起電力。また、回路を貫く磁束の変化を妨げるように生じる起電力。
電池または電気分解において、電極反応によって生成した物質が電極付近に蓄積して、電池を形成するために、本来の電極反応を妨げる向きに生じると考えられる起電力。

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