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通判 つうはんtong-pan; t`ung-p`an

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

通判
つうはん
tong-pan; t`ung-p`an

中国の地方官の名。宋の太祖の建隆4 (963) 年4月,節度使権限を分離するため,節度使の勢力下にある知州を押えようとして各におかれた。位は知州より1等低いが,権限は知州と同じで,通判の同意がなければ州事を決することができないようにした。知州の目付役の意味で監州とも称された。

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デジタル大辞泉の解説

つう‐はん【通判】

中国の官名代に創設された地方官で、藩鎮の力を抑えることを目的とし、郡・州に派遣されて地方行政の監督に当たった。代には州の財政をつかさどった。

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世界大百科事典 第2版の解説

つうはん【通判 tōng pàn】

中国の官制。宋初に藩鎮専政の余弊を一掃して中央集権を行うべく創置された。正しくは通判某州軍州事といい管内勧農使を兼ねる。兵・民・財・司法等1州の公事を州長官と均理して長官一人の専決を許さず,公事はすべて長官,通判両人の署名を得て決定施行されることになっていた。また通判は州の公事を朝廷に直奏することができた。設置の初めは監州と称し目付役的性格が強かったが,しだいに副官化し明・清にうけつがれた。【草野 靖】

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大辞林 第三版の解説

つうはん【通判】

中国の官名。宋初、藩鎮の弊害にかんがみて、知州の専横を抑えるために設けられた知州の補佐役。元は置かず、明・清と置いたが次第にその地位は低下した。

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世界大百科事典内の通判の言及

【宋】より

…州の長官には刺史に代わって中央の官員が派遣され,これを権知某州軍州事,略して知州といった。また新たに通判を置いた。通判は地位こそ知州よりやや低いが,知州の副官や属官ではなく,権限は知州と対等で,共同して州の行政を担当するものであった。…

※「通判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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