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過敏性腸症候群 かびんせいちょうしょうこうぐん irritable bowel syndrome

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

過敏性腸症候群
かびんせいちょうしょうこうぐん
irritable bowel syndrome

腹部不快感とそれに続く痛み,下痢から便秘までの排便異常,細い便の排出などの症状を示す腸管の機能異常症。消化器心身症の代表的なもので,以前は大腸の機能異常だけに注目して過敏性大腸症候群と称した。

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デジタル大辞泉の解説

かびんせいちょう‐しょうこうぐん〔クワビンセイチヤウシヤウコウグン〕【過敏性腸症候群】

精神的ストレスなどによって腸の機能が異常になり、下痢(げり)・便秘・腹痛などが慢性的にみられる状態。治療は食事と生活習慣の改善を主に、薬物療法もある。以前は大腸の異常によるものと考えられ「過敏性大腸症候群)」とも呼ばれた。IBS(irritable bowel syndrome)。

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百科事典マイペディアの解説

過敏性腸症候群【かびんせいちょうしょうこうぐん】

腸管の緊張や分泌が亢進して,下痢や便秘,腹痛など,さまざまな胃腸症状を呈する疾患。神経質な性格傾向や自律神経系不安定さが背景にあり,暴飲暴食不規則な食事時間,過労のほか,心理的なストレスが引き金となって起こる。
→関連項目心身症

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家庭医学館の解説

かびんせいちょうしょうこうぐん【過敏性腸症候群 Irritable Bowel Syndrome】

◎症状は大腸(だいちょう)だけにかぎらない
[どんな病気か]
 精神的ストレスなどによって、腸管の運動亢進(うんどうこうしん)や分泌(ぶんぴつ)亢進がおこり、下痢(げり)や便秘、腹部膨満などの便通異常と腹痛が、慢性的に生じる症候群です。
 以前は、過敏性大腸あるいは過敏性大腸症候群と呼ばれていましたが、大腸だけに障害がおこる病気ではなく、消化管全体に機能障害をともなう病気であるため、現在は過敏性腸症候群と呼ばれています。
 腸の症状を訴えて受診する人の20~70%を占める、頻度の高い腸疾患です。
 便通の状態により、大きく便秘型、下痢型、下痢と便秘をくり返す交互型の3つに分類されます。
 男女比は1対1.6で、やや女性に多く、男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。
◎心理的ストレスも誘因に
[原因]
 明らかではありませんが、消化管運動や内臓知覚の異常、心理的ストレスに対する腸管の過敏反応、消化管ホルモンなどによる消化管の刺激、および食物アレルギーなどの免疫異常などが、原因として推定されています。
[検査と診断]
 診断は器質的疾患大腸がん大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)、虚血性(きょけつせい)大腸炎、潰瘍性(かいようせい)大腸炎、クローン病など)を除外してゆく除外診断が行なわれます。
 排便によって腹痛が改善することや、食後に症状が悪化すること、また、心理的ストレスや環境の変化など、症状の誘因となる心因的背景があったりすることが診断の助けになります。
 また、幼少時からよく腹痛をおこしたり、症状が朝に多く、週末には改善するなどの変動の存在も診断に役立ちます。
◎心身ともにリラックスする
[治療]
 特別な治療法はなく、対症療法が中心となります。治療の目標としては症状の消失も大事ですが、日常生活のなかで症状をコントロールすることが必要となります。それには消化管運動機能調整薬や抗コリン薬抗不安薬などの薬物治療のほか、日常生活についての指導、心身医学的治療も重要です。
[日常生活の注意]
 ライフスタイルのゆがみや生活環境の変化が原因になることもあります。暴飲暴食を避け、規則正しい生活と排便習慣をつけることが大事です。また、症状を悪化させる食品(コーヒー香辛料(こうしんりょう)など)の摂取は控えましょう。
 下痢型の人は牛乳や冷たい飲み物、食物繊維を控え、便秘型の人は食物繊維の摂取を心がけることも重要です。ただし、あまり神経質になることはよくありません。過労を避け、適度な運動、睡眠、休養をとり、心身ともにリラックスすることです。

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食の医学館の解説

かびんせいちょうしょうこうぐん【過敏性腸症候群】

《どんな病気か?》
 過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)は、精神的なストレスなどによって、腸が正常に働かなくなり、下痢(げり)や便秘(べんぴ)、膨満感などの症状と腹痛が慢性的に起こる病気です。
《関連する食品》
水溶性食物繊維こんにゃく、寒天、リンゴバナナに多い〉
○栄養成分としての働きから
 この病気には、水溶性食物繊維、ビタミンC、カルシウムが有効です。
 食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、不溶性食物繊維は腸壁(ちょうへき)を刺激するので、便秘の場合には有効ですが、下痢には向きません。
 その点、水溶性食物繊維なら、水を含んでゲル状になり、過敏な腸壁をまもりながら食物のかすを掃除してくれる働きがあるので、下痢にも便秘にも効果があります。水溶性食物繊維は、こんにゃく、寒天、リンゴ、バナナといったくだものサツマイモなどに多く含まれています。
 一方、原因となるストレスに効果的なのがビタミンCです。人間の体は、ストレスが生じると、抗ストレスホルモンを分泌(ぶんぴつ)して対抗するようにできていますが、ビタミンCはこのホルモンの生成に働くのです。
 ただし、ビタミンCには下剤としての作用もあるため、下痢型の人はとりすぎないようにしてください。ビタミンCは、イチゴなどのくだもの、ブロッコリーナノハナなどの野菜に多く含まれています。
 また、カルシウムには精神を安定させる働きがあります。牛乳、ヨーグルトワカサギイワシなども積極的にとるようにしましょう。

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大辞林 第三版の解説

かびんせいちょうしょうこうぐん【過敏性腸症候群】

腸の運動機能異常のため、長期にわたり下痢や便秘、あるいは両者の反復症状をきたした状態。心因性によると考えられている。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

過敏性腸症候群
かびんせいちょうしょうこうぐん
Irritable Bowel Syndrome

下痢と便秘が交替性にみられる便通異常が持続し、腹痛を主とする種々の不定愁訴がありながら、それが説明できる器質的病変が腸管の内外にないものをいう。略称IBS。過敏性大腸症候群とよばれていたが、腸全体の機能異常であることから過敏性腸症候群とよばれるようになった。患者は3か月以上の長期にわたって症状を訴えるが、大腸X線検査など多くのどの検査結果も正常であり、わずかに腸管、とくに大腸に運動と分泌の亢進(こうしん)がみられる。大腸の動きが活発となり、粘液も多く分泌され、そのために腹痛があり、下痢や便秘もおこる。下痢は水様性か軟便であるが、便秘は兎糞(とふん)状のことが多い。症状が長期に及んでも、血便となったり、体が消耗することはない。原因は心理・社会的因子(ストレス)によることが多く、心身医学分野の病気でもある。治療法として抗コリン剤や精神安定剤などの薬物療法に加え、難治例では心理療法が行われる。[吉田 豊]

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