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大腸がん だいちょうがん colorectal cancer

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知恵蔵2015の解説

大腸がん

食生活の欧米化に伴って増加しており、高脂肪食、低繊維食が危険因子。家族性大腸ポリポーシスや遺伝性非ポリポーシスのように遺伝性のがんもあり、それぞれ大腸がんの約1%、5%を占める。非遺伝性の多くは、ポリープを経てがんになる。出血、便通異常、腹痛、腫瘤触知が4大症状。便に血が混じっている時、人間ドックで便の潜血反応を指摘された時は、精密検診が必要。レントゲン検査、内視鏡でポリープが発見された場合は、内視鏡下で摘出できるが、大きな腫瘍になると手術で摘出しなければならない。人工肛門が必要となる場合もある。がんが再発した時、または、肝臓や肺等に転移した時は化学療法を行う。5FUとその誘導体制がん剤が最も有効で、一般的。

(黒木登志夫 岐阜大学学長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家庭医学館の解説

だいちょうがん【大腸がん】

 大腸がんというのは結腸(けっちょう)がんと直腸(ちょくちょう)がんの総称です。
 結腸がんは、がんのできる場所によって、盲腸(もうちょう)がん、上行結腸(じょうこうけっちょう)がん、横行結腸(おうこうけっちょう)がん、下行結腸(かこうけっちょう)がん、S状結腸がんに分かれます。
 大腸がんの大部分は腺(せん)がんという種類のがん腫(しゅ)です。ほかに肉腫(にくしゅ)やカルチノイドがありますが、これらはまれなもので、大腸悪性腫瘍全体の1%にすぎません。
 大腸がんは近年増加しているがんの1つです。その原因としては、生活様式、とりわけ食生活の西洋化(高脂肪・低繊維食の摂取)が大きく影響していると考えられています。かつての日本人の大腸がんには直腸がんが多かったのですが、近年は欧米人のように結腸がんのほうが多くなってきています。
 大腸がんの多くは腺腫(せんしゅ)という良性のポリープから発生すると考えられていますが、腺腫を経ずに大腸粘膜(だいちょうねんまく)から直接発生するがんもあることがわかってきました。
 なお、大腸がんには、がんの発生に遺伝が密接に関与している遺伝性大腸がんもあります。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

食の医学館の解説

だいちょうがん【大腸がん】

《どんな病気か?》
 大腸(だいちょう)がんは欧米型のがんといわれてきましたが、近年は、食生活の欧米化によって、日本でも肉類などの動物性脂肪の摂取が多くなり、発症率が高まっています。
 初期の症状は、発生部位にもよりますが、便に血液や粘液が混じる、便秘(べんぴ)がちになる、貧血(ひんけつ)症状、腹痛、下痢(げり)などがあります。大腸がんのなかでも発生しやすい部位は直腸(ちょくちょう)とS状結腸(えすじょうけっちょう)で、大腸がん全体の60~70%を占めます。この場合は出血や下痢が多くみられます。
《関連する食品》
〈動物性脂肪をひかえ、食物繊維を多くとる〉
○栄養成分としての働きから
 動物性脂肪を多く摂取することで、胆汁(たんじゅう)腸内細菌が作用しあってがんを発生させること、排便を促進する食物繊維の摂取量が相対的に減少してしまうことが、大腸がんの原因となります。まずは動物性脂肪をひかえることが第一で、ゴボウタケノコなど、食物繊維を積極的に摂取することが必要です。
 緑黄色野菜には、食物繊維と同時にカロテンも豊富に含まれています。カロテンは、動物実験で抗腫瘍効果(こうしゅようこうか)が確認されているので、ニンジンホウレンソウコマツナなど、料理の付け合わせに使用して、じょうずに摂取しましょう。
 また、摂取した脂肪が酸化することで、過酸化脂質(かさんかししつ)になり、細胞を傷つけることがあります。この酸化を防ぐには、ショウガの辛み成分であるジンゲロンが有効です。薬味としてだけでなく、煮ものや焼きものなどにも積極的に利用しましょう。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
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