過疎(読み)かそ

  • かそ クヮ‥
  • かそ〔クワ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

開発の遅れた農山村において,急激な離村,離農現象が進展した結果,地域住民の生産と生活の諸機能が麻痺し,生活の秩序が破壊された状態。つまり,地域人口世帯が急激に減少することによって,これまでの人口によって支えられていた地域社会そのものが保持できなくなり,入れ物としての地域生活条件を縮小させなければならなくなり,なお生活がしにくくなるという悪循環を伴う。 1960年以降の高度経済成長と都市が開発の遅れた農山にまで及んだ結果,生産技術と生活様式および生活意識の近代化が進んだことによる。過疎問題は地域生活のなかでもとりわけ医療,衛生,教育などの生活福祉活動の継続を困難にする形で現れる。一般に,過は青壮年層の人口減少による基礎的地域活動への支障と社会的統一の解体であるが,過疎現象がより構造的なものである以上,過疎対策は公共的生活福祉面にとどまるのでなく,生産面を含んだ総合対策であらねばならない。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

地域自立促進特別措置法により、内34市町村のうち、28市町村(一部を含む)が過疎地域に指定されている。県の全面積の約80%を占める。1960年と2010年の国勢調査を比較すると、人口が50%以上減った集落は1177に上り、過疎地域での高齢化率は8.9%から37.3%に上昇。9世帯以下の集落は246、19世帯以下は405を数える。

(2013-06-29 朝日新聞 朝刊 高知全県 1地方)

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大辞林 第三版の解説

非常にまばらであること。特に、農山村の人口が極度に少ない状態。 ⇔ 過密 -化

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動) 極度にまばらなこと。ある地域の人口などが少なすぎること。⇔過密
※白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉二「流行の先端を切る装いをして快楽を追う、過疎地帯から出てきた農民の子弟たち」

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