デジタル大辞泉 「疎ら」の意味・読み・例文・類語 まばら【▽疎ら/×疏ら】 [形動][文][ナリ]1 物が少なくて、間がすいているさま。すきまのあいているさま。「人通りも―な住宅街」2 順序だっていないさま。ばらばらであるさま。「わづか二百騎あまりに打ちなされ、沖へ―にざっと引く」〈幸若・屋島軍〉[類語](1)散在・点在・過疎・ほのか・ささやか・わずか・幾ばく・せいぜい・たかだか・たかが・微塵みじん・些細ささい・いささか・ほんの・あるかなきか・ちょっと・一縷いちる・一抹・少し・心ばかり・印しるしばかり・形ばかり・少ない・少少・いくらか・いくぶん・やや・ちと・ちっと・ちょっぴり・なけなし・若干・心持ち・気持ち・多少・二三・少数・少量・僅僅きんきん・数えるほど・たった・ただ・少なめ・軽少・軽微・微弱・微微・微少・僅少きんしょう・些少さしょう・最少・微量・ちびちび・ひとつまみ・ひと握り・雀すずめの涙・ちょこっと・ちょこんと・ちょっこり・ちょびちょび・ちょびっと・ちょぼちょぼ・ちょろり・ちょんびり・ちょんぼり・爪の垢あか・寸毫すんごう・プチ/(2)混在・分布・断片的・鬆す・ちらほら・すかすか・かさかさ・がさがさ・ぱさぱさ・ぱさつく・ちらばら・ぱらぱら・ばらばら・ぽつぽつ・ちりぢり・ちりぢりばらばら・てんでんばらばら・てんでばらばら・離れ離れ・疎そ・四散・散乱 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「疎ら」の意味・読み・例文・類語 まばら【疎・疏】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 間が透いて粗いこと。特に、屋根・板・垣根などに隙間が多いさま。また、年月がたって荒れ傷んだ結果、すきまができているさま。あばら。[初出の実例]「杉の板をまばらにふける閨の上に驚く計り霰ふるらし〈大江公資〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)冬・三九九)② ( 形動 ) あちこちに少しずつ見られること。また、数が少なくてぱらぱらとあるさま。[初出の実例]「その門弟三十人ばかり、まばらに渦巻いて立ちたる」(出典:義経記(室町中か)五)③ ( 形動 ) 行動などにすきがあること。油断のみえるさま。[初出の実例]「わかもの共の軍するは、まばらにみゆるぞ」(出典:平治物語(1220頃か)中)④ 取引市場で、小口の売買をすること。また、その人。まばらうり。〔取引所用語字彙(1917)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by