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遺伝カウンセリング いでんかうんせりんぐgenetic counseling

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遺伝カウンセリング
いでんかうんせりんぐ
genetic counseling

遺伝子の異常によって起きる病気に関して本人や家族の求めに応じ、正しい遺伝学的情報をわかりやすく提供し、可能性を判断したり、アドバイスや支援をおこなったりすること。血縁者に遺伝性の病気の患者や先天異常の人がいたり、血縁者間の結婚、高齢出産、妊娠中の感染などで不安になるケースが多く、それらの相談に応じることのできる専門家が必要とされるようになってきている。
 2001年(平成13)には、医師や歯科医師、保健師、心理学、倫理学の専門家などが集まり、日本遺伝カウンセリング学会が発足した。同学会と日本人類遺伝学会が共同で臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーを認定している。認定遺伝カウンセラーは大学院での養成講座を受け、試験で合格した者に対して学会が認定する。
 遺伝子疾患の診断、出生前診断技術の発展でカウンセリングの必要性が増している。アメリカの検査会社が開発した胎児のダウン症など染色体異常を高率に判定できる妊婦の血液診断が2013年4月から日本でも使用が認められたが、その導入にあたっては、日本産科婦人科学会は遺伝カウンセリングの実施を条件にしている。
 2013年5月にはアメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーAngelina Jolie(1975― )が高率で乳癌(がん)を発症する遺伝子の保因者として予防手術を受けたことを公表し、世界的な話題になった。こうした手術を行う場合でも遺伝カウンセリングの重要性が指摘されている。[田辺 功]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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