精選版 日本国語大辞典 「鄙人」の意味・読み・例文・類語 ひ‐じん【鄙人・卑人】 〘 名詞 〙① いやしい人。身分、地位の低い人。また、野人。いなか者。〔色葉字類抄(1177‐81)〕[初出の実例]「百里傒が亡レ秦走レ宛ところを楚の鄙人がとらへたしを」(出典:史記抄(1477)四)[その他の文献]〔漢書‐劉輔伝〕② 自分のことをへりくだっていう語。〔戦国策‐燕策一〕 と‐ひと【鄙人・鄙】 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「外(と)人」の意 ) 都の外、すなわち地方に住む人。田舎の人。また、ある特定の人以外の人。それらを蔑視していう。また転じて、いやしいさま。とひとま。[初出の実例]「斗卑等(トヒト)の仇の在る言のごとく、言ふまじき辞(こと)も言ひぬ」(出典:続日本紀‐天平宝字六年(762)六月三日・宣命) ひな‐びと【鄙人】 〘 名詞 〙 いなかの人。里人。[初出の実例]「都鄙遠国の鄙人やわれらごとき庶人までも」(出典:謡曲・関寺小町(1429頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「鄙人」の読み・字形・画数・意味 【鄙人】ひじん 身分の賤しい者。宋・軾〔王兵郎に上(たてまつ)る書〕夫(そ)れ軾は西州の鄙人にして、(けい)の客なり。其の足跡、偶然にして執事の門に至る。字通「鄙」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報