出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
CH3COONa(82.03).酢酸と水酸化ナトリウムの中和,または酢酸カルシウムと硫酸ナトリウムの複分解により三水和物が得られる.三水和物は無色の単斜晶系結晶.風解性で,融点59 ℃.120~250 ℃ で乾燥すると無水物となる.無水物は白色の単斜晶系結晶.密度1.528 g cm-3.融点320 ℃.吸湿性で,水に易溶,エタノールに微溶.分析試薬,緩衝剤,食品防腐剤,医薬品,写真,めっき工業,媒染剤,脱水剤,有機合成などに用いられる.[CAS 127-09-3:CH3COONa][CAS 6131-90-4:CH3COONa・3H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
酢酸とナトリウムのつくる塩。酢酸を水酸化ナトリウムあるいは炭酸ナトリウムで中和し、生じた三水和物を120℃以上で脱水して無水和物とする。化学式CH3CO2Na。分子量82.0。吸湿性のある白色結晶。融点320~321℃、比重1.528。20℃の水100グラムに46.2グラム溶ける。水溶液は弱い塩基性を示す。
アセチル化剤として用いられるほか、媒染剤、写真用および緩衝液として分析用試薬に用いられる。
[佐藤武雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…水による分解反応を広く加水分解といい,酢酸ナトリウムのような塩(えん)の加水分解,酢酸エチルのようなエステルの加水分解,デンプンやタンパク質の加水分解など,化学反応には加水分解の例が多い。強酸と強塩基との中和によりできた塩,たとえば食塩は,水に溶かすとナトリウムイオンと塩素イオンに電離するだけであるが,酢酸ナトリウムや炭酸ナトリウムのように弱酸と強塩基からできた塩,塩化アンモニウムや硫酸アルミニウムのような強酸と弱塩基からできた塩,さらに酢酸アンモニウムのように弱酸と弱塩基からできた塩は,それを水に溶かすと加水分解が起こる。…
…制酸薬はその作用機序から吸収性制酸薬と局所性制酸薬に分類される。
[吸収性制酸薬]
炭酸水素ナトリウム,クエン酸ナトリウム,酢酸ナトリウムなどがこれに属する。これらのアルカリ剤は,速効性であるが,胃酸を中和後に吸収されて血液のアルカリ予備を増大し,過量ではアルカロージスを起こす。…
※「酢酸ナトリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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