野沢錦糸(読み)ノザワ キンシ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「野沢錦糸」の解説

野沢 錦糸(4代目)
ノザワ キンシ


職業
義太夫節三味線方(文楽)

専門
人形浄瑠璃,三味線

肩書
重要無形文化財保持者(人形浄瑠璃文楽・三味線)〔昭和63年〕

本名
金谷 一雄(カナタニ カズオ)

別名
前名=鶴沢 綱延(ツルザワ ツナエン)

生年月日
大正6年 10月12日

出生地
大阪府 大阪市

学歴
小学卒

経歴
5歳の頃から父・3代目野沢錦糸より手ほどきを受け、大正15年9歳で4代目鶴沢綱造に入門し、綱延と名乗る。昭和3年野沢勝平(2代喜左衛門)の預りとなり、6年大阪・四ツ橋文楽座初舞台。11年新義座に参加。17年4代目錦糸を襲名した。59年三味線格となる。63年人間国宝に認定される。得意の狂言は「新口村」「宿屋」「尼ケ崎」「弁慶上使」など。

受賞
勲五等双光旭日章〔昭和62年〕 人形浄瑠璃因協会賞,文楽賞特別賞〔平成1年〕

没年月日
昭和63年 11月14日 (1988年)

家族
父=野沢 錦糸(3代目)


野沢 錦糸(3代目)
ノザワ キンシ


職業
人形浄瑠璃三味線方

本名
金谷 朝治郎

別名
初名=野沢 一弥

生年月日
明治23年 8月12日

出生地
大阪

経歴
明治33年5代目野沢吉兵衛の門人となり、のち44年6代目吉兵衛の門下となる。大正3年3代目野沢錦糸を襲名。7代目豊竹駒太夫の相三味線をつとめた。

没年月日
大正15年 1月21日 (1926年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「野沢錦糸」の解説

野沢 錦糸(4代目)
ノザワ キンシ

昭和期の義太夫節三味線方(文楽)



生年
大正6(1917)年10月12日

没年
昭和63(1988)年11月14日

出生地
大阪市

本名
金谷 一雄

別名
前名=鶴沢 綱延

学歴〔年〕
小学卒

主な受賞名〔年〕
人形浄瑠璃因協会賞,勲五等双光旭日章〔昭和62年〕,文楽賞特別賞〔平成1年〕

経歴
5歳の頃から父・3代目錦糸より手ほどきを受け、大正15年9歳で4代目鶴沢綱造に入門し、綱延と名乗る。昭和3年野沢勝平(2代喜左衛門)の預りとなり、6年大阪・文楽座で初舞台。17年4代目錦糸を襲名した。得意の狂言は「新口村」「宿屋」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野沢錦糸」の解説

野沢錦糸(5代) のざわ-きんし

1957- 昭和後期-平成時代の浄瑠璃(じょうるり)三味線方。
昭和32年6月11日生まれ。国立劇場文楽研修生をへて,昭和53年4代野沢錦糸の門にはいり,野沢錦彌を名乗る。同年「生写朝顔話」で初舞台。平成元年,4代野沢錦糸の死去5代鶴沢燕三預かりとなる。8年より7代竹本住大夫の三味線をつとめる。10年芸術選奨文部大臣新人賞,同年5代野沢錦糸を襲名。23年「妹背山婦女庭訓」で芸術選奨文部科学大臣賞。同年,長年の研鑽と埋もれた古曲の復活に成果をあげた業績にたいし芸術院賞。26年国立劇場文楽賞文楽大賞。東京都出身。北高卒。本名は髙次郁(たかつぎ-いく)。

野沢錦糸(4代) のざわ-きんし

1917-1988 昭和時代の浄瑠璃(じょうるり)三味線方。
大正6年10月12日生まれ。3代野沢錦糸の子。大正15年4代鶴沢綱造に入門,鶴沢綱延を名のる。昭和3年2代野沢喜左衛門預かりとなり,6年大阪文楽座で初舞台。17年4代を襲名。63年人間国宝。昭和63年11月14日死去。71歳。大阪出身。本名は金谷一雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「野沢錦糸」の意味・わかりやすい解説

野沢錦糸(4世)
のざわきんし[よんせい]

[生]1917.10.12. 大阪
[没]1988.11.14. 東京
義太夫節の三味線方。本名金谷一雄。3世錦糸の子。4世鶴沢綱造,2世野沢喜左衛門に師事し,1942年4世を襲名。 88年重要無形文化財保持者に認定された。

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