野馬追(読み)ノマオイ

デジタル大辞泉 「野馬追」の意味・読み・例文・類語

のま‐おい〔‐おひ〕【野馬追】

福島県相馬地方の祭礼行事。毎年7月23日から3日間行われる、南相馬市太田神社小高神社相馬市中村神社合同祭事で、武士ふんした人が馬に乗って神旗を奪い合うもの。昔の武士が、放牧した馬を囲いの中に追い込んだ行事からできたとされる。 夏》「駒とめて―の武者水を乞ふ/楸邨

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精選版 日本国語大辞典 「野馬追」の意味・読み・例文・類語

のま‐おい‥おひ【野馬追】

  1. 〘 名詞 〙 福島県相馬地方の三社、すなわち、原町市の太田神社、相馬市の中村神社、相馬郡小高町の小高神社の合同の祭事。毎年七月二三日から三日間行なわれる。昔、武士が放牧中の馬を柵(さく)の中に追い込む行事が、祭として行事化したもの。明治以後は、騎馬武者が神旗を奪い合うようになった。相馬野馬追。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「相馬家の野馬追の備立、武者押の次第こそ、当時、治世にて珍らしく、軍陣の試みに勝る事、又有べからず」(出典:明良洪範(1688‐1704頃か)二三)

やば‐おい‥おひ【野馬追】

  1. 〘 名詞 〙 野飼いの馬を追うこと。

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百科事典マイペディア 「野馬追」の意味・わかりやすい解説

野馬追【のまおい】

福島県相馬市の中村神社,南相馬市小高区の小高神社,南相馬市原町区の太田神社の3社合同の行事。江戸時代,6月の妙見祭に行った神事を伝えたもので,7月23日に3社から南相馬市原町区へ騎馬武者が出陣し,宵乗りが行われる。24日,雲雀(ひばり)ヶ原で勇壮な神旗争奪戦があり,25日,小高神社での野馬掛けと火祭で終わる。
→関連項目小高[町]原町[市]

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