(読み)り

精選版 日本国語大辞典 「釐」の意味・読み・例文・類語

り【釐・厘】

  1. 〘 名詞 〙 長さ、重さ、銀目単位一分(ぶ)十分の一。りん。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「釐」の読み・字形・画数・意味


18画

(異体字)
13画

[字音]
[字訓] おさめる・さいわい

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(り)。穀物をうつ形で釐治の意があり、また福釐の意がある。〔説文〕十三下に「家のなり」という。〔詩、大雅、既酔〕「女(なんぢ)に女士を釐(たま)ふ」は子孫を与えられる意。収穫天与のものであるように、すべて恩恵的に与えられるものをいう。金文(り)などの字形があり、みな恩賚(おんらい)のものをいう。釐は農穀を治める意であるから、釐正・釐革の意がある。

[訓義]
1. おさめる、ただす、あらためる。
2. さいわい、よい、よろこび。
3. まつりの肉、ひもろぎ。
4. 来と通じ、むぎ。
5. と通じ、やもめ
6. 字はまた(り)に作る。

[古辞書の訓]
名義抄〕釐 サイハヒ・コトハル・ウク・ヒボロギ・トトノフ・ツトム・ニコゲ・アタフ・ヲサム 〔字鏡集〕釐 ムサボル・ヲサム・タマフ・ツトム・ノギ・トトノフ・サイハヒ・ヒボロギ・アタフ

[熟語]
釐捐釐改・釐革・釐金・釐好釐降釐毫・釐事・釐釐謝・釐正・釐清釐定釐訂釐剔釐婦・釐
[下接語]
毫釐・受釐・祝釐・福釐

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