金槌・鉄槌・鉄鎚(読み)かなづち

精選版 日本国語大辞典 「金槌・鉄槌・鉄鎚」の意味・読み・例文・類語

かな‐づち【金槌・鉄槌・鉄鎚】

〘名〙
① つちの頭を鉄で作ったもの。かなさいづち。とんかち。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
江戸時代米市場に対して米価を引き下げるように、という官の申し渡し。
※稲の穂(1842‐幕末頃)「米商内之事に付、御上様より、〈略〉可引下様被仰渡有を金槌と言」
③ (かなづちは水に沈んでしまうところから) 泳ぎのできないこと。また、その人。
※少年行(1907)〈中村星湖〉七「泳ぎにだけは連れてってお呉れでないよ、〈略〉牧夫はから鉄槌(カナヅチ)だからね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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