(読み)コ

デジタル大辞泉 「鈷」の意味・読み・例文・類語

こ【×鈷】

仏具の一。修法ずほうなどのとき、煩悩ぼんのうを打ち砕き、悪魔を払う意味で手に持つ。→金剛杵こんごうしょ

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精選版 日本国語大辞典 「鈷」の意味・読み・例文・類語

こ【鈷】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「鈷」は「股」の借字 ) 金属製の密教法具武器の鋒(ほこ)を象徴化したもので、煩悩(ぼんのう)をくだき、仏性顕現する意味で用いる。鋒の数により独鈷(とっこ)三鈷五鈷などという。

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普及版 字通 「鈷」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音]
[字訓] ひのし

[字形] 形声
声符は古(こ)。〔玉〕に「鈷(こぼ)なり」とあり、ひのし。また独鈷をいう。

[訓義]
1. ひのし。
2. 独鈷、仏家のもつ護身用の器。
3. コバルト
4. 祭器の名。

[古辞書の訓]
名義抄〕獨鈷 トクコ/三鈷 サムコ/五鈷 ゴコ 〔字鏡集〕鈷 トシ・ウツハモノ

[熟語]
・鈷

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鈷」の意味・わかりやすい解説


密教法具の一種。もとインドの武器であった杵が仏教に取入れられ象徴化したもの。煩悩を打払うという意味をもち,鈴と組合せて製作される。独鈷,三鈷,五鈷などの種類がある。

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