鉄拐山(読み)てっかいさん

精選版 日本国語大辞典 「鉄拐山」の意味・読み・例文・類語

てっかい‐さん【鉄拐山】

  1. 兵庫県神戸市須磨区と垂水区との境にある山。六甲山地の西南端にあり、鉢伏山とともに急傾斜須磨浦に臨む。北側鵯越(ひよどりごえ)を控え、南側一ノ谷がある。標高二三七メートル。鉄拐峰。鉄拐岳。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄拐山」の意味・わかりやすい解説

鉄拐山
てっかいざん

神戸市西部、須磨(すま)区と垂水(たるみ)区の境界にある六甲(ろっこう)山地の山。標高234メートル。花崗(かこう)岩からなり、南西に位置する鉢伏(はちぶせ)山とともに急傾斜面をなして須磨浦に臨む。南斜面の侵食谷の一つ一ノ谷(いちのたに)は、1183年(寿永2)源義経(よしつね)がこの谷に陣取っていた平家軍を奇襲した地。源平の合戦「鵯越(ひよどりごえ)の坂落し」として知られる。JR山陽本線須磨駅の西方約1キロメートルにある。

[藤岡ひろ子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄拐山」の意味・わかりやすい解説

鉄拐山
てっかいやま

兵庫県神戸市須磨区の山手にある山。標高 236m。六甲山地の西端明石海峡に水没するところにあり,山腹急斜面源平合戦鵯越 (ひよどりごえ) の逆落しで有名。山麓の「勢ぞろいの松」の地名はその名残りといわれる。

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