鶏竜山(読み)けいりゅうさん(英語表記)Kyeryong-san

改訂新版 世界大百科事典 「鶏竜山」の意味・わかりやすい解説

鶏竜山 (けいりゅうさん)
Kyeryong-san

韓国,忠清南道中央部の山。標高828m。基盤の岩層が浸食によって流出した後に固い石英斑岩層が残って生じた山地であり,露出した岩石奇勝を形成している。東西山麓名刹の東鶴寺,甲寺があり,国立公園に指定されている。山頂付近の新都内(シンドアン)という集落は,李朝時代から《鄭鑑録》を信奉する土俗的な民間信仰団体が多数集中していることで有名である。最近は環境浄化の名目規制が強化され,数が減少している。
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百科事典マイペディア 「鶏竜山」の意味・わかりやすい解説

鶏竜山【けいりゅうさん】

韓国,忠清南道中部に位置する山。10余の峰々がつづく連山主峰は標高845m,険しい山並みと露出した奇岩景勝をなしている。山麓には20余の寺院があるが,新羅時代に建立された尼寺の東鶴寺と,百済時代に建立された甲寺が有名。山頂付近には土俗的な民間信仰団体が多数集中した新都内という集落がある。国立公園に指定されている。
→関連項目大田鉄絵

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶏竜山」の意味・わかりやすい解説

鶏竜山
けいりゅうざん

ケリョン(鶏竜)山」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の鶏竜山の言及

【忠清道】より

…本道の中心都市となっている大田,清州,忠州などはおおむね交通要衝に位置し,行政,教育,商業にかたよった発展をとげてきたが,1960年代末からは地方工業団地が造成され,食品,繊維,機械などの中小企業が発展している。小白山脈中の俗離山,大田市郊外の鶏竜山は奇岩奇勝に富む景勝地であり,ともに国立公園に指定され,多数の観光客を集めている。二つの山はともに古くから霊山とされ,山麓に法住寺,甲寺などの大寺院がある。…

※「鶏竜山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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