鎖肛(直腸肛門奇形)(読み)さこうちょくちょうこうもんきけい(英語表記)Anorectal Malformation

家庭医学館「鎖肛(直腸肛門奇形)」の解説

さこうちょくちょうこうもんきけい【鎖肛(直腸肛門奇形) Anorectal Malformation】

[どんな病気か]
 直腸から肛門(こうもん)にかけての発達が不完全なまま生まれてきた形態異常です。肛門がなく、そこより前方の会陰部(えいんぶ)に瘻孔(ろうこう)となって開いているものや、女児では前庭部(ちつぜんていぶ)や腟に開いているもの、また尿道と腟、直腸がつながって総排泄腔(そうはいせつくう)という1つの(あな)になっているものがあります。男児では膀胱ぼうこう)や尿道との交通路()をもつものがあります。
 閉ざされている位置によって低位、中間位、高位型に分類します。
[検査と診断]
 出生直後の診察や、肛門での体温測定の際に発見されます。閉鎖部と瘻孔の位置を確認するためにX線撮影や造影検査、また骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)との関係をみるためにMRI検査が必要です。
[治療]
 手術で瘻孔を閉鎖し正常の位置に肛門をつくります。ただ肛門部につないでも機能しませんから、いかに骨盤底筋群を利用して、正常に近い機能をもった直腸肛門部をつくるかということが基本になります。
 病変の高さによって治療法が異なります。低位の場合には、一般的に人工肛門をつくらず、新生児期から3か月ころまでに肛門形成術を行ないます。中間位と高位型では、まず人工肛門を造設して、生後約6か月から1年ごろに、直腸肛門形成を行ないますが、中間位では会陰部から、高位ではさらに開腹も加えて行なうのが一般的です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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