(読み)コジリ

デジタル大辞泉 「鐺」の意味・読み・例文・類語

こ‐じり【×鐺/×璫】

《「木後こじり」の意》
垂木たるきの端。また、それにつけた金属の飾り。
刀剣さや末端部分。また、そこにはめる飾り金物

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精選版 日本国語大辞典 「鐺」の意味・読み・例文・類語

こ‐じり【鐺・&JISF644;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「木尻」の意 )
  2. 屋根板などを支えるため、棟(むね)から軒にかけてわたす垂木(たるき)の端。また、それにつけた金属性の飾り。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 刀のさやの末端の名称。また、それを包む金物をいう。
    1. [初出の実例]「刀者金銀、柄鞘、〈略〉鞆口、鐺」(出典:桂川地蔵記(1416頃)上)
  4. (あぶみ)の先端の突き出た部分。鐙の舌先。
  5. 物事の末。→鐺を取る
  6. 人形浄瑠璃で、人形の示す型の一つ。武士が刀を差した腰を固める意味で、気おった動作の一種

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普及版 字通 「鐺」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] トウタウ)・ソウ(サウ)
[字訓] くさり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は當(当)(とう)。〔説文十四上に「鐺なり」とあって、くさりをいう。また(とう)と通じ、鐘鼓の声。また鉄でものを貫く、くしさす。また三足の温酒器をいう。

[訓義]
1. くさり。
2. と通じ、鐘鼓の声。
3. くしさし。
4. 三足のかま、温酒器。
5. 国語で、こじり。

[古辞書の訓]
名義抄〕鐺 アシカナヘ・アシナベ・カナシキ・ミミカネ・コシリ/鐺子 サスナベ/鐺 クサリ 〔字鏡集〕鐺 ミミカネ・アシナベ・アシカナヘ・ユク・カネノコヱ・コシリ

[熟語]
鐺脚鐺戸鐺墨鐺鐺鐺鬲
[下接語]
茶鐺・鼎鐺・鉄鐺・土鐺・薬鐺・

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