日本歴史地名大系 「長者屋敷跡」の解説
長者屋敷跡
ちようじややしきあと
一般に長者屋敷の跡は、古代から中世初期にかけての富豪の屋敷や駅舎などの跡で比較的単純な構成だが、当村の長者山の遺構は二つの直線的連郭式城郭からなり、かなり複雑である。この遺構は古代末期・中世初期の豪族の館と、中世後期から近世前期の城の両方の特色を併せもち、古代から近世初期の約五〇〇年にわたり各時代の城主により改造利用されたと推定される(水戸市史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報