長良神社(読み)ながらじんじや

日本歴史地名大系 「長良神社」の解説

長良神社
ながらじんじや

[現在地名]館林市代官町

市街地の北西端にある。旧郷社。館林・邑楽おうら地方に数多い長良社の一つで室町時代末、赤井照光が館林築城の際郡中総鎮守といわれた瀬戸井せどい(現邑楽郡千代田町)長良神社(祭神藤原長良)を城西天福てんぷく寺境内に勧請したという。同寺は真言宗で京都醍醐無量寿院末、境内除地一万坪を有していたという。延宝二年(一六七四)の城下町図には北西端の天福寺と南接する当社が描かれる。城下一九町の鎮守として崇敬された。


長良神社
ながらじんじや

[現在地名]千代田町瀬戸井 宮下

瀬戸井せどいの西端、字宮下みやしたにあり、祭神藤原長良。この地方がしばしば乱れたとき、藤原長良が鎮撫したという。帰京して没したが、その恩徳を慕い神として祀るようになった。当社は貞観一一年(八六九)邑楽赤岩あかいわ城主赤井良遠が勧請し、社殿造営、遷宮の式を行い郡中総鎮守としたのが祭祀の始まりといわれる。長良神社は邑楽・新田につた両郡一帯に二八社存在しているが、長柄ながら神社と同一とみる、つまり長良は長柄の誤りとする説もある。


長良神社
ながらじんじや

[現在地名]邑楽町中野

中野なかの北端付近を東西に走る国道一二二号の北側に位置する。祭神は藤原長良・倉稲魂命・大日命など。旧郷社。「邑楽町誌」は古記録によるとし、文禄二年(一五九三)邑楽郡総鎮守である瀬戸井せどい(現千代田町)の長良大明神の分霊を勧請したと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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